
僕らが男の顔と体で女装するとき、女子向けのメイクや服をそのままコピーすると、だいたい事故る。
ヒゲがある。肩が広い。腰のくびれが弱い。
かわいい服を買ったのに、着てみたら肩だけ戦闘力が高すぎた、なんてことも普通にある。
僕もかなりやらかしてきた。
メイクを濃くしすぎたり、似合うと思った服が全然似合わなかったり、鏡を見て「誰だ、このおじさん」となったり。
そのたびに服を替え、塗り方を変え、立ち方まで変えて写真で比べてきた。
男の顔と体を前提に、僕が実際に試したメイクや服、体型カバーを、比較もしながら書いている。
上手くいったことばかりでもない。
これは絶対いいと思って買った服が惨敗したり、メイクを変えたのに鏡で見ると違いが分からなかったりもした。
そういうときの「なんでだよ」まで含めて、僕が女装しながら試してきたことを書いている。
まだ何を揃えて、どんな順番で女装すればいいのか分からないなら、まずはここから。

もう女装を始めているなら、たぶん何か気になっているはず。
僕も青ヒゲが気になり、肩幅が気になり、腰が気になり、写真を撮ればまた別のところが気になった。 そのへんは、下から近いものを拾っていってほしい。
女装してみると、ここが気になる
女装して鏡を見ると、ひとつ直したら次が気になる。 青ヒゲが消えたら肩幅が気になり、服まで決まったら今度は立ち姿が妙に男っぽい。
女装は、一つ気になるところを直すと、次がちゃんと待っている。なかなか手強い遊びだ。
とはいえ、全部を一気に変える必要はない。 今いちばん気になるところから拾っていけばいい。
朝ヒゲを剃ったのに、夕方にはもう青い
朝きれいに剃ったのに、夕方になると口まわりがまた青い。
朝は消えたと思ったのに、夕方にはまたしっかり青い。

焦ってファンデを重ねると、今度は口まわりだけ厚くなって、別の意味で目立ってくる。 僕はオレンジ補正とコンシーラーを使って、青ヒゲを隠している。
👉 女装の青ヒゲを隠すコンシーラー入門|オレンジ補正で口まわりをカバー
かわいい服なのに、肩幅が目立つ
ブラウスもウィッグも女子なのに、肩がラオウ(といって通じるだろうか)になる。
肩幅を減らすことはできないが、襟の形や肩の境界、服の落ち方を変えるだけでも肩の印象がぜんぜん変わる。
無理に肩を全部隠そうとすると、さらに巨大化することもある。
👉 肩幅を自然に見せる服とコーデ|女装でも華奢に見える選び方
胸は盛れたのに、くびれがない
胸を盛って上半身はいい感じ。だけど、腰から尻までほぼ一直線だったりする。
くびれそのものを作るのは努力や時間がかかる。
なので、僕はパンツを高めに履いて、お尻を少し盛る。トップスの丈まで変えると、腰から尻まで一直線だった体にも少し凹凸が出る。
👉 女装の大敵!腰回りを女子っぽく見せる服とテクニック完全ガイド
かわいい服を着ても、なぜか男っぽい
かわいいと思って買った服なのに、着てみると思ったほどかわいくない。
いや、違う。 かわいくないのは服ではなく、僕のコーデだった。
肩幅、腰の位置、丈、脚の形まで考えると、同じ服でも着たときの雰囲気は全然違う。
僕もワンピース、パンツ、スカートをいろいろ着ながら、男の体でどう組み合わせるかを試してきた。
立ち姿や座り姿に男っぽさが出る
服もメイクも悪くないのに、鏡で全身を見ると何か男っぽい。
「服だけはかわいいのに男だな」と自分に言いたくなることもある。

僕も「膝を閉じればいいんでしょ!と思っていた。
でも、それだけではあまり変わらない。 立つ位置を変えたり、腰を少しずらしたり、手の置き場所を変えたりしているうちに、やっと「さっきよりマシ」が増えてきた。
女装で外へ出たい。でもちょっと怖い
家で女装するのとは違って、外へ出るとその姿のまま街を歩くことになる。
コンビニへ入るだけでも少しドキドキするし、そのまま電車に乗れた日はちょっと嬉しい。
もちろん、風でウィッグは乱れるし、トイレや声で困ることもある。
そんなドキドキ込みで外へ出ながら、僕が着替えや行きやすいと思った場所、実際に困ったことを書いている。
同じ条件で並べたら、けっこう違った
「こっちのほうが似合う」と言われても、文章や想像だけではいまいち分からない。
僕もそうなので、気になったものは同じ顔、同じ体で実際に比べてきた。
メガネを替える。 チークの位置を変える。 パンツの履き方を変える。
ほんの少しの違いでも、写真を並べると「あ、こっちは違う」が意外とよく分かる。
メガネで、顔はけっこう変わる
メガネなしと並べてみると、フレームが入っただけで目のまわりに線が増えて、顔の横幅まで少し違って見える。 僕は女装するとき、顔を隠すつもりでメガネを使っていたけど、比べてみると隠しているだけでもなかった。

ただ、メガネなら何でも同じというわけでもない。 丸みのあるフレームと四角に近いフレームを並べると、目元の強さや顔の形までけっこう変わる。 似たような黒メガネでも、掛けてみると別物だった。

チークは、入れる場所でこんなに変わる
チークなしと並べると、頬に少し色が入るだけでも顔全体の血色が違う。

僕らは青ヒゲを隠そうとしてベースメイクが厚くなりやすいので、気づけば頬まで真っ白、なんてこともある。
そして厄介なのが、チークは入れたらOKってものでもない。
3つ並べると、今の僕なら左の「頬の高い位置」を選ぶ。 真ん中は位置が低くて頬が下がって見えるし、右は中央に丸く入りすぎて、チークだけが目立ってしまう。

僕は以前、チークを縦に長く入れていた。しかもけっこう雑にだ。
近くの鏡ではいい感じでも、少し離れて鏡で見ると「あれ、頬こんな下だったっけ」ってなる。
並べてみて、やっと気づくこともある。
ワイドパンツは、立ち方でもお尻が変わる
同じワイドパンツを履いていても、ただ真っすぐ立つと腰から脚までストンと落ちる。
なので片側に体重を乗せて、腰を少し外へ逃がす。
すると片方のお尻に丸みが出て、腰から尻への線も変わる。

「どっちをナンパする?」ってなると僕なら、迷わず右の僕を選ぶ。
服は何も変えてず、立ち方を少し変えるだけで、女っぽいラインになる。
ワイドパンツは太ももを隠すだけでなく、お尻を見せる服にもできる。
👉 女装に向くワイドパンツの選び方|太ももとヒップを自然に見せる形の基準
高校生の制服、難易度は選べる
僕は、コスプレが得意ではない。
しかも高校生の制服となると、着る前から少し身構える。
性別はもちろんだが、年齢までごまかしてリアル女子高生を目指すのは、さすがに僕には荷が重い。
でも、襟の大きさ、袖、スカート丈、リボンや色を変わるし、ブレザーを着るか、カーディガンを着るかで、雰囲気もハードルも変る。

カーディガンなら、ワンチャン女子高生ではないコーデに見える。
そう見えるかは別として、大切なのは自分を騙すこと。これで人前に出られたら、次はブレザーも着られる。
座り方は、膝を閉じればOKではない
女装して座ると、とりあえず膝を閉じたくなる。
僕もずっとそうしていたけど、写真で並べると、それだけではあまり変わらないことがあった。
そこで脚をまっすぐ下ろしたものと、少し斜めに流したものを比べてみた。

脚の向きを変えただけで全身の形まで少し違って見える。 「膝さえ閉じれば女子」は、どうやら甘かった。
写真もそうだが、電車で座っている女子の姿勢を日頃からチェックすると勉強になる。
👉 女装で座り姿を女子っぽくする|脚・手・バッグで差をつける
薄いブラウンか、赤みブラウンか
僕は薄いブラウンのほうが似合うと言われることがある。
たしかに目元もなじみやすい。
でも、僕自身は少し赤みのあるブラウンのほうが顔に血色が出て、メイクした感じも出るので好きだ。

似合うと言われる色と、自分が使いたい色は同じとは限らない。
最後に決めるのは自分なので、僕は鏡だけでなく写真でも並べて見るようにしている。
写真にすると、好みとは別に「こっちはこう見える」が少し分かりやすくなる。
👉 女装男子のアイメイク完全ガイド|アイシャドウ・アイライン・マスカラの始め方
気になるところを、もう少し深く
青ヒゲだけ気になる日もあれば、服を全部見直したくなる日もある。
女装を続けていると、そのとき気になる場所はけっこう変わる。
メイク、服、体、姿勢、外出、そしてムダ毛。
もう少し掘りたくなったところから確認してほしい。
顔を変えたいなら、女装メイク
青ヒゲを隠して、ファンデを塗って、眉、目元、チーク、リップまで。僕も塗りすぎたり、薄すぎたりしながら何度もやり直してきた。
メイクはここから確認してほしい。

服で何とかしたいなら、女装ファッション
かわいい服を買えば終わりなら、こんなに悩まない。
肩幅、腰の位置、丈、脚の形まで入ってくると、服単体のかわいさだけでは決まらなくなる。
ワンピース、パンツ、スカート、靴までまとめている。

胸、くびれ、お尻をもう少し変えたいなら、ボディメイク
肩幅はそのまま、くびれも勝手にはできない。
それなら胸を盛ったり、お尻を足したり、腰の位置を変えたりしてみる。
僕らの男の体を土台に、どこまで線を変えられるかを集めている。

姿勢と仕草が男っぽいなら
メイクも服も悪くない。
それなのに鏡を見ると「立ってるやつが男だな」となることがある。
立ち方、座り方、歩き方、手の置き場所まで、僕もかなり試してきた。

家の外まで行きたくなったら、女装外出
家の外へ出ると、女装は鏡の前だけの話ではなくなる。
街を歩いて、店に入って、人とすれ違う。そのぶん、着替えやトイレ、移動中の視線まで考えることが増える。
ヒゲも脚毛も邪魔になってきたら、ムダ毛処理
女装を始めると、それまで気にしていなかった毛まで気になってくる。
ヒゲ、脚、腕、胸、VIO。全部なくしたくなるけど、僕も脱毛にはかなり長い時間を使ってきた。
剃るのか、脱毛するのか、どこまで毛をなくすのか。
自分の女装で邪魔になっている毛から考えている。
👉 女装前のムダ毛はどこまで処理する?|脚・腕・胸・VIOで方法を変える
女装してたら、いろいろあった
メイクや服を試しているだけなら平和だった。
でも外へ出たり、買い物したり、ウィッグを洗ったりしていると、予定になかったことまで普通に起きる。
うまくいった話より、今でも覚えているのは失敗したときや「こんなことある?」となったときだったりする。 ここには、僕が女装していて実際にあったこといくつか紹介する。
女装で職質される
夜に女装して歩いていたら、「ちょっといいですか?」。 いつかあるかもとは思っていたけど、実際に声をかけられると心拍数は上がる。
👉 女装で職質された体験談|夜の外出中に警察から声をかけられた
買ってから「いらなかったな」と気づいたもの
女装を始めると、つい色々買いたくなる。 僕もかなり買ったけど、その中には「これ、なくてもよかったな」が普通にある。
ウィッグを洗ったら、だいたい後悔した
ウィッグは洗えばきれいになる。 理屈ではそうなんだけど、僕の場合は洗ったあとに「前のほうがよかったな」となることが多かった。
このブログを書いている僕
18歳の頃から女装をしている。
ずっと続けていたわけではなく、何年も離れていた時期もあるし、若い頃には女装して夜の店で働いたこともある。
それでも今またメイクをして、服を着て、鏡の前で「今日はちょっといいな」と思ったり、写真を見て「誰だ、このおじさん」となったりしている。
僕は女装のプロではない。 今も失敗するし、買った服を後悔する。
そんな僕が実際にやってみて分かったことを書き連ねている。