
浅草24会館は、ひとことで説明できる場所ではない。
ディープだし、人を選ぶし、女装の動機によっては最終的な行きつき場所になる。
軽い気持ちで行ける場所ではないように感じる。
それでも僕は、この場所を女装初心者にも向いている場所だと思っている。
むしろ、入口として選んでもいい。
理由は単純だ。
ここでは、完成した女装を求められない。
服装を考える必要もないし、うまく振る舞う必要もない。
断ることができて、何もしなくてもいい。
浅草24会館は、女装に優しい場所でも、厳しい場所でもない。
ということで、初めて行く人が迷わないように、入ってからの流れ、使える場所、空気感、断り方まで書く。
怖さを減らして、行くかどうかを判断できるようにするため書いたので、その上で行くか行かないかを決めてほしい。
浅草24会館はどんな場所か
24会館という施設が都内にいくつかあるが、いわゆる普通のサウナ施設とは違う。
風呂に入って休むだけの場所ではなく、男同士のコミュニケーションが起こる空間だ。
そして浅草にある浅草24会館だけは、女装で過ごすことも許されている。
ただし、女装が主役の場所ではない。
男同士の世界が先にあって、そこに女装が混ざっている。
この前提を分かっているかどうかで、居心地は大きく変わる。
女装OK=チヤホヤではない
女装だと、チヤホヤされる場所は多いが、ここは必ずしもそうではない。
浅草24会館は、あくまで男性同士のコミュニケーションが軸にある場所だ。
女装が許されているだけで、女装が優遇されるわけではない。
女装男子を目当てに来ている人はいる。
一方で、女装を好まない人もいる。
好意と拒否が、同じ空間に同時に存在している。
女装で入れるスペースは決まっている
なので、どこでも女装で歩けるわけではない。
女装で入れるのは、基本的にこの範囲だ。
- 1F(ロッカー周辺)
- 2F
- 5F
この線引きは曖昧ではなく明確に線引されている。
最初から把握しておくほうが、余計な緊張をしなくて済む。
初心者にも向いている理由
浅草24会館はディープな場所だ。
女装の動機によっては、最終的な行きつき場所になる人もいる。
それでも、初心者にも向いている。
男の姿で入館する場合、ファッションを考える必要がないからだ。
必要なのは、
ウィッグと下着とメイク道具くらい。
服や靴は必要ない。
メイクが下手でも、していなくてもいい。
ここにはいろんな女装がいる。
ウィッグと下着があれば、それだけで浮かない。
見に来ただけでも通用する。
深いコミュニケーションを断っても問題ない。
最初の一歩として、無理に完成させなくていい場所だ。
入ってからの流れ|迷わないための順番
初めて行く人が戸惑うのは、雰囲気ではなく順番だ。
なので、入ってからの流れを書く。
靴箱からフロントまで
入口を入ったら、まず靴箱。
昔ながらのタイプで、10円を入れて鍵を抜く方式だ。
帰るときに10円は戻ってくる。(だけど僕は、だいたい外に出てから10円を取り忘れたことを思い出す)
靴を入れたら、そのままフロントへ行って料金を払う。
この時点では、特に構えなくていい。
1F奥のロッカーで着替える
支払いが終わったら、1F奥のロッカーへ。
女装をしている人やこれからする人は、右側のロッカーだ。
大きく張り紙をしているので確認しよう。
ここで一度、全部脱ぐ。
館内着に着替えて、タオルを持つ。
この状態で風呂に向かう。
風呂の使い分け(女装かどうか)
女装でメイクをしている場合、大浴場は使えない。
浴室に入って右側のシャワーブースのみ使える。
男の姿で来て、これから女装する人は、大浴場も使える。
ちなみに僕は、女装してから入ったことしかないので、大浴場の中のことは分からない。
まず、浴室に入る前に館内着をどうするか。
普通は風呂入口で館内着を脱いで、カゴに入れる流れになる。
ただ僕は、取り違えとかなくなるのが嫌なので、館内着は持って入るようにしている。
大浴場なら無理だと思うけど、シャワーならそうでもないので、安心感優先でそうしてる。
シャワーブース内に洗浄用のスペースがある
シャワーブースは4〜5個くらいある。
正直、このあたりは匂いが少しきつい。
ただ、その中に1つだけ
シャワーヘッドが外れているシャワーと便器があるブースがある。
ここは目的が分かりやすい。
いわゆる準備として、お尻を洗浄したい人が使うスペースだ。
ただし、衛生面が気になる人もいると思う。
「ここでやるのはちょっと抵抗ある」という感覚は普通だ。
気になるなら、事前に済ませてから来るか、別の方法にしておく方が安心。
👉 お尻の洗浄に手間もお金も必要ない|女装で外出する前の準備
シャワー後、もう一度ロッカーへ
シャワーから上がったら、ロッカーに戻る。
ここで館内着の下に下着をつける。
別に何も着なくてもいい。
でも、せっかく女装で来ているなら、
下着をつけたほうが気分は楽しい。
実際、多くの女装は下着をつけている。
女装で使える場所・使えない場所
女装で過ごせる場所は決まっている。
入れる場所を把握しておきたい。
女装で使える基本のフロア
女装で問題なく使えるのは、基本的に次の場所だ。
- 1F(ロッカー・シャワー)
- 2F
- 5F
この3つが、女装の行動範囲になる。
ここにいる限り、過剰に気を使う必要はない。
2Fと5Fの違い
2Fは、仮眠室と洗面所があるフロアだ。
メイクを整えたり、様子を見たりする場所として使いやすい。
5Fには、仮眠室と談話室がある。
談話室は二人がけソファが6つくらい並んでいて、女装で唯一タバコが吸える場所でもある。
最初は、ここで一息つく人も多い。
カラオケについて
女装で使える場所として、カラオケがある。
ただし注意点がある。手前のスナックは利用不可。
カラオケはスナックの奥にあるが、女装の場合は スナックとは違う入口から入る必要がある。
どこかに張り紙があるはずだ。
説明はしてみたものの、僕は使ったことがないので、詳しいことは分からない。
仮眠室で何が起こるか
浅草24会館の仮眠室は、ただ寝るための場所ではない。
ここは男同士のコミュニケーションが起こる空間だ。
詳しいことは書かない。
だが、初めて行く人が知らずに入ると戸惑うので、最低限のことは伝えておく。
入った瞬間に声がかかる
女装で入ると、仮眠室に入った瞬間や、周りをウロチョロしているとお誘いがかかる。
これは珍しいことではない。
仮眠室は、そういう場として機能している。
どこまでOKかは自分で決めていい
誘われたからといって、相手の要望をすべて受け入れる必要はない。
断っても問題ないし、断ったからといって気まずくなることもない。
ここでは、断ることは前提として共有されている。
誘われなかった場合の過ごし方
タイミングによっては、急に人が少なくなることもある。
そんな時は、仮眠室で寝転んで待ってもいいし、周りを眺めて過ごしてもいい。
5Fの談話室で、ぼーっとしていてもいい。
どれをしていても違和感はない。
挙動不審でも普通
初めて行くと、動きがぎこちなくなる。
立ったり座ったり、視線の置き場に困ったりする。
でも安心していい。
ここでは、挙動不審は珍しくない。
よくいる。
僕もよくやる。
断り方と安全
浅草24会館で一番大事なのは、無理をしないことだ。
ここは、断ることが前提として成り立っている場所でもある。
基本の断り方
たいていの場合、言葉で伝えれば止まってくれる。
それでも距離が近いと感じたら、手で制止すれば止まる。
それでも伝わらない時は、遠慮せず、ハッキリ言っていい。
ここでは、断ること・断られることは普通の行為として認識されている。
気まずくなる心配はしなくていい。
強引な人がいた場合
もし断っても強引にしてくる人がいたら、それはその人の問題だ。
浅草24会館に限らずこういった場所では、そういう行動は嫌われる。
周りが自然と距離を取らせる側に回る。
一人で抱え込まない。
我慢しない。
それが一番大事だ。
(なんか会社のハラスメント研修みたいだが、ここでは本当にそうだ)
二人きりにならないという基本
危なそうな人、違和感を感じる人とは、二人きりにならない。
二人で過ごすとしても、周りに人がいる状況を選ぶ。
これは女装だからではない。この場所全体の基本的な考え方だ。
確認は冷静に
スキンをしているかどうかは、口頭で確認するのは当然だ。
ただし、100パーセント信じ切るのは危険だ。
可能なら、目視や感触で確認しておきたい。
難易度は高いが、意識として持っておく価値はある。
相手に悪意があれば、直前で外されることもあり得る。
中に入ってからでは感触では分からない。(でしょ?)
危なそうな人は、最初から避けるしかない。
安全は「空気を読む」より「距離を取る」
空気を読もうとしすぎなくていい。
不安を感じたら、距離を取る。それだけで、かなりのトラブルは避けられる。
まとめ
浅草24会館は、ディープな場所だ。
女装の動機によっては、ここが最終的な行きつき場所になる人もいる。
軽い気持ちで行く場所ではない。
一方で、女装初心者にも、実は向いている。
- 服装を考えなくていい
- 完成度を求められない
- 断ることができる
- 見に行くだけでもいい
空気を知ってから行けば、怖くない。
ルールと線引きを知っていれば、無理をしなくて済む。
浅草24会館は、向いていない人には向いていない。
でも、向いている人には、かなりしっくりくる。
行くか行かないかは、これを読んで決めればいい。
もしくは、とりあえず1回行ってみてから、これからも行くか検討すればいい。
完成してから行く必要はないので興味があるなら、まず一度、空気を見に行くのもありだ。
それだけでも、女装の世界は一段広がる。