
青ヒゲが目立つと、どれだけ丁寧にメイクをしても仕上がりが重く見えたり、不自然な影だけが浮いたりする。
剃っても色が残り、時間が経つと青さが戻ってくるのは、男の肌の構造が作り出す特徴だ。
青ヒゲは、ヒゲそのものの色と、肌の下に沈む青み、この二つが重なって見える。
どちらか片方だけを隠そうとすると厚塗りになり、逆に目立つ。
必要なのは、青みの処理と影の処理を分けて考えることだ。
ということで、青ヒゲを自然に隠すための順番と方法をまとめる。
オレンジの補正をどこへ入れるのか、どの程度乗せるのか、そのあとに何を重ねるのか。
仕上がりを軽くしたまま青ヒゲだけを消すための工程を、落ち着いた流れで整理していく。
色と影が同時に出ているから青ヒゲが目立つ
青ヒゲは、ヒゲそのものの青みと、口元に落ちる影が重なって見えることで強く感じられる。
青みと影の両方が存在する状態でファンデを重ねると、どれだけ丁寧に塗っても厚く見えたり、影だけ浮いたりする。
まずは、この二つを分けて考え、どちらから処理するのか順番を決める。
青みの層にはオレンジで中和
ヒゲの青みは、オレンジを乗せると沈んだ色が軽くなる。
広範囲に塗る必要はなく、青さが特に強く見える部分にだけ入れる。
僕は薄塗りでは足りないので中心にしっかり入れ、境界だけ指で軽く溶かして使っている。
この段階で、肌の暗さがひとつ軽くなる。
青みを抑えたあとは、リキッドで均一に
青ヒゲは、剃っても青い色が皮膚の下に残ることで生まれる。
ここに明るい色を重ねると逆に浮きやすい。
必要なのは、オレンジで青みを抑えたあと、リキッドを薄く均一に寄せてムラをなくすこと。
均一に寄せるだけで、青さの主張が落ち着き、自然な肌色に近づく。

青ヒゲの青みが少し残っている状態。口元に青が浮いている。時間が経てばさらに目だって見えてくる。

オレンジ補正とリキッドの密着で、青みが軽くなり、自然に見える状態。
青ヒゲを自然に隠すための正しい順番
青ヒゲは、
- 青みをどの濃さのオレンジで抑えるか
- 中間色で肌になじませるか
この二段階で差が出る。
順番を守るだけで、厚塗りに見えるのを防げる。
最初に青みが強い部分へオレンジを置く
青ヒゲが最も濃く見えるのは、
- 下唇の下
- 口角の横
- あご中心
の三か所。
ここが「青みの芯」になる。
広げず、必要最小限の範囲だけに置くほうが自然。

青みが強い部分だけに薄めのオレンジを最小範囲で置いた状態。芯だけに乗せている。(見えにくいが下唇の下にも乗せいている)
薄いオレンジと濃いオレンジ、どちらを使うか
判断基準は「隠れたかどうか」
・薄いオレンジ
→青みが消えるならこの時点でOK。
→肌色との馴染みも良く、後の工程が軽くなる。
・薄いオレンジで隠れない場合
→濃いオレンジへ変更する。 (今回の写真の濃さが目安)
肌の色や肌質ではなく、
隠れたかどうかだけで選ぶのが一番分かりやすい。
オレンジの上に中間色コンシーラーを薄く置く
濃いオレンジを使った場合、肌色との差が大きくなるので、
オレンジの上に 肌色に近い中間色コンシーラー を薄く一層かぶせる。
ポイントは、
- 厚みを出さない
- オレンジを消すのではなく『ぼかす』
- スポンジで軽くなじませるだけで十分
これで色差がやわらぎ、青みが戻りにくくなる。
リップスティックで青みを打ち消す応急処置
青ヒゲは、赤みやオレンジに強く反応して沈んだ色が軽くなる。
だから、手元にコンシーラーがないとき、リップスティックを薄く伸ばすだけでも青ヒゲが一時的に消える。
応急処置としてはかなり優秀で、外出先で青みが浮いてきたときに役立つ。
使うリップの色
色は オレンジ系〜赤系。
青みを消すのに必要なのは『暖色の強さ』なので、
- オレンジリップ
- コーラル系
- 赤リップ
このあたりならどれでも役割を果たす。
マットより潤いタイプのほうが伸びが良く、少量で広がる。
どこに乗せるか
普段オレンジを入れる場所と同じ、
- 下唇の下
- 口角の横
- あご中心
この三か所の青みが一番強い部分だけ。
ここを外すと全体が赤くなって不自然になるので、あくまで応急処置の最小範囲。
どうやって伸ばすか
- リップをほんの少しだけ指先か綿棒に取る
- 青みの部分へ点で置く
- 指で軽く数回たたくように伸ばす(横に広げ過ぎない)
これが基本的な塗り方なのだが、唇に塗るように一本線を引くように塗ってから、
指で軽くたたいて伸ばすのもあり。
伸ばすと意外とリップの色は肌に馴染んで青みを消してくれる。
まとめ
青ヒゲは、剃ったあとに残る青い色だけの問題だ。
その青みが強い場所を見つけて、必要な範囲にだけ補正を入れると、厚塗りに頼らなくても自然に消える。
下唇の下、口角の横、あご中心。この三か所を要チェックや!。
ここへ、まず薄いオレンジを置いてみて、隠れればそこで終わり。
隠れなければ濃いオレンジへ切り替える。
判断基準は、消えたかどうか だ。
濃いオレンジを置いた後は、肌色に近い中間色コンシーラーを薄くかぶせると色差がやわらぎ、青みが戻りにくくなる。
応急処置としてリップスティックを使う方法もあり、外で浮いたときの即効性が高い。
青ヒゲ隠しは複雑ではない。
順番を守り、必要な場所だけに補正を入れるだけで淡々と処理できる。