女装をするにあたっての一番のピンチは知人に見つかることだ。
知り合い会わないか、見られないかと心配してしまうため地元では気持ちが乗らない。
旅行先や出張先であれば知人に見られる心配がないので、自宅から離れた土地で女装すると余計な心配が減り楽しい気持ちイッパイで女装ができる。
いや、せっかくだから女装したまま長距離移動を楽しんでみようではないか!
僕は夜行バス(高速バス)での移動が大好きだ。
飛行機、新幹線、夜行バス(高速バス)のうち、最も女装をバレずに移動ができるのは新幹線だ。
夜行バスはバレる。
「じゃあ、新幹線の方がいいじゃん!」と思うかもしれないが、全然バレないのも面白くないよね。(僕だけはないはず)
夜行バスは、係員や周りの乗客にバレる要素があるため、ハラハラドキドキな素敵な体験ができるのだ。
そんな、素敵な夜行バスを紹介させてほしい。
(飛行機は女装で乗ったことがないので知らん)
目次
夜行バス
夜行バスは、夜間に運行される長距離バスは、移動中に眠ることができるため、到着後にすぐに活動を開始できる。
新幹線移動の場合は、移動で1日潰れる感じがするが、バスであれば寝ているはずの時間で移動が完了する。
しかも、早朝に到着するため、いつもより早い時間から行動開始ができる。
と、いうような一般的なメリットは置いておいて、女装をして『夜行バス』に乗るのは楽しい。
常にハラハラドキドキでスリリングな時間を過ごすことができる。(何もなくても)
まずは、そんな夜行バスってどんなものなのか説明する。
夜行バスの種類
夜行バスの座席にはいろんなタイプのものがある。
狭い4列
普通の観光バスタイプで横に2列、通路を挟んで2列というのが、通常は狭くて辛いタイプのものだ。
このタイプは、座席間が狭くて座席下にモノを置いていると脚を開く必要があり、隣の人と脚が接触することがある。
仕切りありの4列
次に、同じ2列・2列だが、通路部分をカーテンで仕切られることができる。
しかし、前後には座席の背があるため通路で仕切ると、隣同士の2人きり(意味深)の空間ができる。
ゆったりした4列
ベビーカーのひさしのようなものが、各席についている4列シート。
肩の位置までしか目隠しにならないが、自身の足元しか得ないため自分だけの空間に感じることができる。
3列シート
座席が横に4列ではなく、独立して3列の座席。
サイドだけでなく、前後にもカーテンがかかるので、他の人が気にならない。
バスの料金
夜行バスの料金は、新幹線と比べるとかなり安い。
しかし、新幹線は1年中ほぼ同じ料金(閑散期200円引・繁忙期200円増)なのに対し、
夜行バスは、時期によって3倍以上の差がでるだけでなく、曜日によっても大きく変わる。
たとえば、
東京ー大阪
新幹線だと14,720円(時期により200円の増減あり)
夜行バスだと、今確認したここ3ヶ月の最安値は3,400円、最高値は年末の9,600円だ。
(ちなみに、最安値を調べたので、おそらくせまい4列シートの値段だ)
同じ週でも、
水曜日だと3,600円で金曜日出発4,700円と大きな開きがある。
とはいえ、新幹線を使うことを考えると格段に安い。
夜行バスはちょっと・・・て人も、月〜木曜に移動するのであれば、 夜行バスはどうだろうか。
夜行バスは予約必須
上記のように夜行バスには様々なタイプがある。
予約制なので事前に予約しておく必要がある。
いろんなバス会社を比較できるので楽天トラベルが便利だ。
(WILLER Travelというバス会社の3列シートのバスは快適だ)
バスの発着所には早めに
予約サイトや予約後のメールで集合場所が案内される。
東京発であれば、新宿バスタや東京駅近くの数寄屋橋だったり、集合場所が分かりやすくなったが(以前は激ムズだった)、
地方発のバスの発着所は、分かりにくい場合が多い。
もちろんバスは出発時間を待ってくれない。
早めに行ったり、事前に下見をしておくと安心だ。
係員に名前を伝える
時間前になるとバスが来て係員に名前を伝えると、座席の場所を教えてくれる。
窓側になるのか、通路側になるのか運命の瞬間だ。
トランクに預ける荷物があるなら、トランクに入れてもらってから乗車する。
預ける荷物は到着まで取り出せないので、スマホと財布とタバコを要チェックだ!
走行中とトイレ休憩
4列シートのバスであれば、走行中は真っ暗になる。(本当の真っ暗)
本当の真っ暗なので、スマホを開くと強く光るため周りの迷惑になるので何もできない。
3列シートであっても、個々にカーテンで仕切られるタイプでなければ真っ暗になる。
カーテンで仕切られている場合は、読書灯をつけることができる。(バスやバス会社によって違うから確認要)
トイレが付いているバスであれば、足元に通路がかろうじて分かる程度のライトが点いている。
女装で夜行バスは楽しい
さて、夜行バスの説明はこのくらいにして、ここからが本題。
夜行バスで女装はバレるのか?夜行バスで女装を楽しめるのかを考えたい。
いきなり女装がバレるw
バスが到着すると予約客は、係員に予約した名前を伝えて乗車することになる。
つまり、声パスが出来ていないと早速バレる。
早速、素敵な戸惑いの眼差しを係員さんが向けてくれる。
しかし、ここでバレるのは係員さんと、せいぜい1つ後ろに並んでいる人ぐらいだ。
男ゾーンに女子?がポツン
何度も言うが夜行バスの座席は選べないものが多い。
では、バス会社の人はどういう風に座席が決めるのかというと・・・
ここで、また一つ女装にはスリリングな時間が発生する。
バスの予約時に性別を聞かれる。
そして、防犯のため以下のように勝手に決められていて、乗るときに座席を案内される。
後ろの方の座席は男性客(一人客や男性複数客)
前の方の座席は女性客(一人客や女性複数客)
真ん中の座席には女性と男性の混合客
僕らは容姿はどうであれ当然男だ。
(僕ら、と言ってしまったが趣味で女装をしている僕は)
なので、後ろの方の座席が準備されている。
後方座席の男だけの空間に女子(っぽい男)がひとり。
「なぜ、女子がこの席なんだろう」
「ん?なにか変だぞ」
「あいつ、本当は男なのかな?」
「近くの席に女子がいてラッキー」
って思っている連中の中にいるなんてドキドキハラハラがたまらない。
いや、自意識過剰であって、ほとんどの人は気にしていないんだろうけどね。
僕たちのトイレ事業
トイレが付いているバスもあるが、多くのバスにはトイレがついていない。
そのため、2時間に1回程度パーキングエリアかサービスエリアでトイレ休憩がある。
乗っている間にトイレに行かなくても大丈夫であれば問題ないのだが、
トイレに行く場合は、女装をしている僕らにとって困ることは2つある。
(トイレ休憩になると全て降りて、タバコを吸いに行かないと気がすまない僕も困る)
窓際席は大変
3列シートであれば問題ないが、4列シートの窓際席だと通路側の人に声を掛ける必要がある。
新幹線のように、通路側の人を避けて通路に出ることは100%不可能だ。
だがしかし、隣の人にだけ聞こえる小声で男声を発して、周りの人は知らないけれど隣の人にだけ『僕が女装をしていること』を知られることって、秘密の共有みたいで嬉しくない?
どうしても声を発したくない場合は、すみませんジェスチャーで乗り切るしかない。
もしくは、となりの人がトイレに行くのを待つしかない。
バスは、基本的に座席が選べないので、通路側の座席になることを祈るしかない。
ロングヘアで男子トイレ
僕らは女装をしていても、当然男トイレを使うことになる。
同じバスから降りた人は一斉にトイレに向かうため、一緒にトイレに入る人のほとんどが同じバスの乗客だ。
このシチュエーションって、ピンチでもあり楽しくもある。せっかくなので楽しみたい。
「男子トイレっすよ」優しく指摘をしてくれるお兄さんがいると、少し申し訳なくも感じる。
トイレに直行を避ける
前述のように、トイレ休憩でバスが停まれば一斉にトイレに向かう。
その流れに乗らずに、タバコを吸うのなら先に喫煙所に行ったり、その他の用事や時間つぶしをし、トイレ休憩時間の終わりごろにトイレに向かえば、同じバスの人と一緒になるリスクは減らせる。
多目的トイレは避けたい
女装男子にとって、多目的トイレというのもひとつの選択肢だ。
しかし、本当に多目的トイレを使いたい人がいるかもしれない。僕みたいな趣味で女装をしている人間にとっては、迷惑なのでなるべく使用は避けたい。(これは僕のポリシーなので各々の正義で行動しよう)
とはいえ、男子トイレを使うことも迷惑なので、シチュエーションに合わせて男子トイレを使うか、多目的トイレを使うかを判断したい。
3列・4列シート別の過ごし方
僕は4列シートの方が楽しいのだが、眠りたい時は疲れている時は3列シートの方が良い。
3列シートなら道中で変身できる
3列シートは各席ごとにカーデンで仕切られる。
そのためトイレに行ったり、むやみ声を発さない限り、他の客に女装がバレる可能性は低い。
女装がバレないのは嬉しいが、寂しくもある。
だから、僕は無駄にトイレに行ってしまう。
読書灯をつけることができる(ことが多い)ので、
B面でバスに乗車し道中で女装をすることも可能だ。
隣の席が男だと思っていたのに、女子に変わってるとビックリしてくれるかもしれない。
(実際は隣の人のことなんて気にもしてないだろうが・・・)
ただ、揺れているし読書灯なんて暗いので、メイクは難しい。
せまい4列シート
4列シートはせまく、座席の前に荷物を置くと足の置き場がなく、足を広げる必要がある。
しかし、足を広げると隣の座席の人のスペースにはみ出る。
隣の人が至近距離にいるので、楽しい。
何が楽しいか分からないが楽しい。
バス車内での人付き合い
ほどんど真っ暗の夜行バスで人付き合いもクソもない。普通は。
バスに乗っても数十分は消灯しない。
また、例として東京発だった場合、横浜など近くの都市でも客を拾ってから目的地に向かう場合が多く、その場合は横浜で客を拾ってから消灯になる。
その間は、他の人の様子を見たり見られたりする。
仲間内で会話をしていることがあり、少しくらい離れていても不思議と聞こえてくる。
一番近くにいる人
隣の席の人は選べない。
バスに乗ってから初めて隣の人がどんな人か分かる。
この『隣の人ガチャ』によって、バスでの時間の楽しさが左右される。)
頭が寂しいオジサマや、可愛らしい男子大学生、ガテン系の怖そうなお兄さん。
好き嫌いがなく何でも食べたり食べられたりできる僕にとっては、
さほど気にはしないが、それでもヤバそうな奴(アスペ的な)だとハズレを引いてしまったと嘆くことになる。
(女装男が隣に来た、隣の人が一番大ハズレをひいているのかもれないが・・・
ここは、自身の日頃の行いと運に任せるしかない。
隣の人とのコミニュケーション
バスの中で隣の人は隣の人でしかなく、コミニュケーションもクソもない。
通常は、窓際の人がトイレに行くときに通路側の人に席を立ってもらったり程度のコミニュケーションだ。
女装をしていることをバラす?
しかし、普通は男の隣には男しか座らない座席に、女子のような物体がきたわけで・・・
もちろん、赤の他人が男なのか女なのか、どうでも良いし関わりたくないと思う人が大半だろう。
しかし、そうは言っても気になってチラチラ見てくる人が多い。
少しでも気にされていそうだったら、僕は女装をバラすことにしている。
なぜ女装を伝えるのか
なぜ女装をしていることをバラすのか?
それは・・・ 面白いからだ。
もうひとつ、隣が女子と思ってリラックスできなそうな人への配慮だ。
女子が隣りにいては気になって眠れない人もいるかもしれない。
得体のしれない女装男が隣にいるのも気持ち悪くて眠れない人がいるかもしれないが、隣の人の様子を見ながら女装を伝えたい。
どうやって女装をバラす?
いきなり、
「僕、女装してます」って言っても「はぁ?だから?」ってなる。
なので、何かを足元に落とすなど粗相をして「すみません」と言えば女装の告白が完了だ。
足と足が接触していると
せまい4列シートで、隣の人が足元に荷物を置いている場合で、特に相手が窓際の場合は、足がこちらのシートの領域に出てくる。
普通なら通路側の人は通路側へ足を出せるため、その領域は譲るのかもしれない。
しかし、相手が嫌がってないのであれば、わざわざ足のスペースを譲る必要はない。
むしろ、譲らない方が優しいのかもしれない。
ズボンの上からでも、足と足がくっついていると汗をかく。
電車でもそうだが、男同士なら不愉快に感じる人が多いと思うのだが、
よけないということは、僕とくっついていることが心地いいのだろう。(と僕は解釈している)
女装をバラした上で、足を密着を容認しているようなら、僕はイロイロな妄想で眠れない。
グループ客
自身は一人客なので、隣の客も基本的には一人客だ。
それよりも怖いのがはループ客。グループ客は後ろの方の座席があてがわれることが多い。
2人客なら良いが、3人4人の客は僕らの敵になることがあり得る。
最大の敵
そういったグループ客の大抵は大学生などの若い客で、時には他の客いじりをしているのではないかというようなコソコソ話と嘲笑する笑い声が・・・
ここで、目立つのが男の中にポツンといる女子っぽい僕らであり、格好のターゲットとなるのだ。
女子じゃない可能性を薄々感づかれる
普通に街を歩くだけであれば、パッと見が女子であれば、気づかれることは少ないかもしれない。
だが、今いる場所は通常は男しかいない座席だ。
どんな状況でも、完全に女子でパスできる人であれば問題ないが僕は、
「もしかしから・・・」
って、思われたら最後、探せばアラなんて山ほどでてきてしまう。
性的な目で見られる
僕はエッチな目的ではない目的の外出の時は、地味な服で目立たないことを心がけてパスを狙っている。
しかし、男子校で女の先生がモテるように(男子校の経験はないが・・・)男の中に女子(?)がいれば、どうしても気になられてしまう。
あからさまに、
「いい匂いがする」
「おっぱいでかくね?」
本当に男って嫌よね!なんて女子の気持ちに浸らせてもらえる。
トイレ休憩で味方につければ
女装がバレそうになっても、性的な目で見られても、影でコソコソされるのは気持がいいものではない。(僕は前者であっても話題に上がることすら嬉しいのだけどね)
そこで、この状況を一転させれるチャンスがトイレ休憩だ。
トイレ休憩で降りない客の方が多い(特に最初の休憩で)が、グループ客は不思議なくらい下車率100%だ。
そして、彼らの中には喫煙者がいて喫煙所にくる。
ノリがよいグループなら話しかけてくれる。
そうでなくても、僕を意識してくれていると、思い切って声をかけてみたい。
今は加熱式タバコを吸っているので使えないが、昔は男の声でライターを借りることによって認識してもらい、そこからは気軽に話せたりする。
「キレイですね」とは「今でも信じられない」など、優しいリップサービスをもらったりする。
ここで顔なじみになれば、バスの中に強力な精神的味方ができて、バスが一層楽しくなる。(別に何をする訳ではないが・・・)
でも失敗すると
しかし、グループ客がノリがいいとは限らない。
男であることをバラしてから沈黙になってしまったら、後の車内は微妙な気持ちになってしまう。
沈黙を「お兄さんイケメンだね」とザ・オカマキャラで濁したり、その他の話題を準備しておくリスクマネジメントをしておこう。
そういう僕は、コミュ障なので上手く立ち回れないので、乗っかってくれるようなグループにしか接触しない。
グループの属性を見極めるようにしたい。
結局なにが楽しいの?
ここまで『夜行バスは楽しい』と散々言ってきたが、何が楽しいのだろう。
いや、果たして本当に楽しいのだろうか・・・
とか思いながらも、出張となると新幹線で行くか夜行バスで行くか悩んだ時は夜行バスを選んでしまう僕。
何もなくても楽しい
夜行バスに女装をして乗っても、大体が特に何も起こらない。
しかし、周りの人が近くにいることや、締め切られた空間の中でちょっとだけ人より目立っていることが楽しい。
いや、だから何が楽しいのかって?
よく分からないのだが、とにかく楽しいのだ。
妄想で眠れない
4列シートの場合は、隣の人と近い距離にある。
消灯されると真っ暗になると、隣の人が太ももを触ってこないかドキドキしてしまう。
通路にカーテンが張られるバスならなおさらだ。
これだけで、僕はバスが楽しくて楽しくてしかたがない。
寝ているはずの隣の席の人が僕の太ももの上に落ちてきて、しばらく僕の太ももの上にいたこともある。
素敵な出会い
数十回は夜行バスに乗っているが、素敵な出会いをすることもある。
特にグループ客と連絡先交換をすることが多い。
一番僕に興味がなさそうだった子が連絡をしてくることが多い。
セクハラ的ことも?
『女子は触っちゃダメだが女装は触っても良い』と異次元の考えをしている人がいる。
特に、僕より年上のおじさん! 痴漢アカン
また、3列シートの場合各席がカーテンで囲まれるが、上の方は空いているので立ち上がると中が見える状態だ。
トイレ休憩の際、後ろの席の人が僕の席の通りながら見てくることが多い。
もちろん見られていることは認識しているので、僕は谷間を強調してサービスをしている。
自意識過剰かもしれないが、自意識過剰であるほど、楽しめる。
公共の場であることは意識しておきたい
さんざn、いろいろ言っちゃったが、公共の場であることを忘れないようにしたい。
女装をしている男の存在そのものを嫌がる人もいるので、少しでも目立つ行動をすると目についてしまう。
常識外の露出をしたり、風紀的にマズいことをしないようにしたい。
誰かに触られたりしたとしても、その状態で拒否をせず触らせていると風紀的に良くない。気が合う相手がいたらバスが到着するまで我慢したい。