アイライナーは線を描くものだと思われがちだが、男のまぶたではそれが不自然さの原因になる。
大事なのは、生え際に小さく影を足して自然に見せることだ。
初心者でも慣れていなくても、これなら失敗せずに目元を整えられる。
そして実は、この影の入れ方こそが男のアイメイクの基礎になる。
線を長く引いたり、跳ね上げたりする必要はない。
むしろ最初にそこへ手を出すと、濃くなったり左右がずれたりして、思った以上に難しく感じてしまう。
最小限の影を足すだけで、まぶたの厚い男でも自然に印象が変わる。
ということで、ここでは簡単で、失敗しにくい方法だけをまとめていく。
アイライナーは線を描く道具ではない
最初に失敗しがちな原因は、アイライナーを『線を引くためのペン』だと考えてしまうことだ。
まぶたに厚みがある僕ら男は、線が太く見えたり、角度がズレたりしやすく、ほんの少しのミスでも一気に不自然になる。
まず意識しておきたいのが、アイライナーは線を描くのではなく、生え際に影を足して輪郭を整えるための道具だということだ。
外から見える線がなくても、生え際に薄い影があるだけで目元は自然に引き締まる。
男のまぶたでは線が太く見えやすい
男のまぶたは皮膚に厚みがあり、生え際が奥に隠れやすい。
そのため、細い線を描いたつもりでも、まぶたを開いたり閉じたりする動きの中で線が押しつぶされ、実際より太く広がって見えてしまう。
皮脂も多く、角度のわずかなブレがそのまま滲んだように強調されるので、自然に仕上げるのが難しい。
これが、線を引こうとすると不自然になりやすい理由だ。
影として入れると自然にみえる
線のようにはっきり形を作らず、生え際にほんの少し濃さを足すだけなら、太さや角度が目立たない。
まつげの隙間に色が少し入るだけで、輪郭がふわっと整い、目そのものがくっきり見える。
線は見えないのに印象だけが自然に強くなるので、男のまぶたでも違和感が出にくい。
こうした『生え際に少し濃さを置く』という意識が、僕ら男のアイライナーの基本になる。
まつげの隙間に少し濃さを置くだけで、線を引かなくても目元が自然に引き締まる。
最初の段階では、やることを絞ったほうがうまくいく
アイライナーにはいろいろな描き方や技があるが、最初は手順を増やさないほうが混乱しにくい。
線を作らず、生え際に濃さを足すだけでも、目元の印象はきれいに整う。
難しい技を覚える必要はなく、まずはこのシンプルなやり方を続けるだけで十分だ。
まつげの隙間に小さく濃さを足す
描くというより、まつげの根元に点を置くような感覚で、生え際に少し色を足す。
線の長さや形を作る必要はない。
根元が暗くなるだけで輪郭が自然に引き締まり、仕上がりも安定しやすい。
左右をそろえることにこだわらなくていい
影を足す方法は、左右をきっちりそろえる必要がない。
わずかな差は外から見ると気づかれないし、そろえようとしすぎると濃くなりやすい。
軽く整える程度で十分自然に見える。
左右の些細な違いを何とかしようとすると失敗する。これは僕が100回くらい経験済みだ。
些細な違いは鏡で、どアップでみている自分しか気づかない。
やらなくていいことを先に知る
アイライナーは工夫しようと思えばいろいろな描き方が出てくる。
ただ、最初から形を作ろうとすると濃くなりすぎたり、角度がずれたりして、思った以上に難しく感じてしまう。
最初から手を出さないほうがいい部分を知っておくと、仕上がりが安定して続けやすくなる。
目尻を伸ばしたり、跳ね上げをつけたりしなくていい
長いラインや跳ね上げは、確かに女子っぽく見せる強い技になる。
ただ、形を作る分だけ調整が難しく、最初の段階では角度のズレが目立ちやすい。
生え際を軽く整えるだけでも十分に印象は変わるし、跳ね上げは基礎ができてからのほうがきれいに決まる。
太い線や黒のラインを使わなくていい
太く描こうとすると濃く見えるだけになり、まぶたの厚い人は特に不自然さが出やすい。
黒のラインも強さが出やすいので、最初は避けたほうが自然に仕上がる。
ブラウンのごく薄い影だけで輪郭は整うので、無理に濃さを足す必要はない。
まとめ
線を引くのがアイライナーはだが、僕ら男のまぶたでは生え際に少し濃さを足すだけで十分に印象が変わる。
大きなラインを作らなくても、まつげの根元が整うだけで目元が自然に引き締まる。
最初の段階では複雑な技は必要なく、濃さを置く位置と量を控えめにするだけで安定した仕上がりになる。
跳ね上げや長いラインは、慣れてから挑戦すれば武器になるので、焦って取り入れる必要はない。
まずは、生え際に軽く影を置くこの形を続けていけば、無理なくきれいな目元に近づいていく。