「サイズが合わず不自然に見えた」「パッドがズレて恥ずかしかった」「苦しくて長時間着られなかった」...
女装用のブラジャー選びで失敗経験のある人や、何を選べば良いか分からなくて結局まだ買っていない人もいるかもしれない。
しかし、男と女子の体型差を踏まえてサイズとカップを選べば、女子のシルエットが作れる。
サイズ選び、パッドの配置、色・デザインの選び方を紹介する。
素敵なブラジャーを僕ら男の体系にフィットさせ、女装のクオリティを上げよう!
目次 [hide]
女装のためのブラジャー選びの基本
男と女子の体型の違いが分かれば、男でもブラジャーをフィットさせられる。
男と女子の体型差
男と女子の体型の違いから、男の僕らにとっては、ブラジャーがフィットしない。
男は胸板が厚く平たいので、ブラジャーのカップが浮く。また、肋骨の形状も女子に比べると幅が広いので、バンド部分がきつく感じたり、逆に隙間ができる。さらに肩幅が広いため、ストラップが食い込むという問題も発生する。
まずは、男と女子の違いがオッパイが出ているかどうかの違いだけではないことをこ理解しておきたい。
ブラジャーの形
ブラジャーはオッパイがあることを前提に作られている。そのため、男性の平らな胸板には浮いてしまい不自然になり、違和感が出てしまう。また、女性用の標準サイズではバンドの長さが足りずなかったりする。
女装用のブラジャーも存在するが・・・
男の体系に合う、女装専用のブラジャーも存在する。だが、通常のブラジャーに比べて高く、買える店も少なくデザインやカラーのバリエーションもス少ない。なので、得策ではない。
ブラジャーは、女子としての魅力を引き出す武器だ。女子が使う通常のブラジャーを選んだ方が、経済的にもデザイン的にも得策だ
普通の女性用ブラジャーは入手が容易で、価格帯が幅広いので自分の予算に合ったブラジャーを選べる。
また、デザインやカラーのバリエーションがあるので、服に合わせた選択ができる。
自分の体型に合った正しいサイズ選ぶことと、ブラジャーの付け方次第で普通のブラジャーでも、男の体型に十分フィットする。
専用ブラジャーにこだわる必要はなく、むしろ女性用のブラジャーを正しく選ぶことで、自然なシルエットになる。
女装ならではのサイズ選び
ブラジャーのサイズ表記は「アンダーバストのサイズ(数字)+カップサイズ(アルファベット)」で表示されている。
まずは、アンダーバストのサイズ選びについて紹介したい。
まずはアンダーバスト測る必要がある。
裸の状態で、オッパイの下の肋骨の一番細い部分にメジャーを水平に巻いて、息を吐いた状態で測る。
メジャーを体に密着させるが、きつく締めすぎるとちゃんと測れない。
また、鏡で確認してメジャーが床と平行になっているかをチェックしないと、意外と曲がっている。
このアンダーバストを基準にサイズを選ぶ訳だが、男である僕らがブラジャーを選ぶとき、
- 見た目を重視
- 外出などの長時間着用
上記のどっちを優先するかによって、また、用途や目指すところによって正反対の選択をすることになる。
見た目を重視する場合
見た目を重視する場合は、実際に測ったアンダーバストよりワンサイズ小さいブラジャーを選びたい。
以下がその理由だ。
女子のシルエットに近づく
実際のアンダーバストより小さいサイズのブラジャーを選ぶメリットは、女子っぽい上半身ラインを作るためだ。きつめのバンドが肋骨周りに密着することで、男が出てしまう『広い胸板」小さく見せて、ウエストのくびれを強調できる。胸の広がりを抑えながらバストの立体感を作れる。
フィット感と安定性
ブラジャーをして激しい動きをすることってあると思う(意味深)。小さいサイズを選ぶと、しっかりと固定されるのでブラジャーがズレることを防止できる。パッドなどの補正アイテムもずれにくくなる。
そして、カップ部分が体に密着することで、バストの形がより自然に見えることも大きなメリットだ。
小さいほうが選択肢がある
当然だが、ブラジャーは女子のサイズを前提に作られている。
女子のアンダーバストのサイズは65cmから大きくても80cmが一般的だ。なので、80cmを超えると、選択できるデザインや色のバリエーションが一気に減ってしまう。
注意点とデメリット
締め付けがキツイので、カタがついたり苦しくなったりする。
キツすぎると、呼吸や血流障害を引き起こす可能性があるため常識の範囲内で小さめサイズを選びたい。
ワンサイズ程度なら問題ないとは思うが、自身の身体と相談しながら選んだほうが懸命だ。
長時間の着用を前提としたサイズ選び
正直、僕は小さめサイズしか選んだことがなく、この記事を書くにあたって、周りに聞いてみて逆に大きなサイズを選んでいる女装さんもいることを知った。
実寸より大きいサイズを選んだ方が良い理由と、どれくらいのサイズを選べばよいのかを紹介する。
大きめを選ぶ理由
ブラジャーは女子の体の特徴に合うように作られているので、アンダーバストを合わせただけでは、男の体形とフィットしないようだ。
骨格と筋肉
男と女子では骨格と筋肉の付き方に違いのため、ブラジャーの設計前提と異なっている。
男は、上半身の筋肉が発達しているのでバンド部分に余計な圧力がかかるなど、ブラジャーがフィットする接触面が、想定と違うため、実寸サイズのブラジャーの場合、違和感がでる。
ブラジャーの設計と体系の違い
女子は、肋骨の周りに脂肪があり柔らかく皮膚の伸縮性も高い。しかし、男の体は筋肉が表面にあり皮膚の伸縮性が低いので、圧力が一点に集中しやすい。
また、ブラジャー下部はくびれがあることを前提に作られているため、明確なくびれがない僕らには実寸で選ぶと締め付け感が出てしまう。
適正サイズ選びの目安
上記にように、実際に測ったアンダーバストサイズより大きいサイズを選ぶことが機能的には良い。
具体的には、ワンサイズ(5cm)大きいサイズを選ぶ人が多いが、マッチョな人は15cm大きいサイズを選ばないと長時間の着用がきついようだ。個人差があるので自分に合ったサイズを自分で選ぶしかないのかもしれない。
女装男子が選ぶべきカップサイズ
女子は自身のオッパイの大きさによって、自分のサイズのカップを選ぶ訳だが、僕らのカップ選びは違う。
どれくらいのオッパイを作るか
僕らは、基本的にはオッパイがない。そのため、女子感を出すためにボリュームを作ることになる。
逆に言うと、パッドなどで作るので自分の理想とする大きさのカップを選ぶと良い。
買ってからパッドや詰めるものを調整するか、パッドなどの厚みを計算に入れてカップサイズを選べば良い。
着る服のスタイルによって、理想のカップサイズが異うので、数パターン持っていても良いかもしれない。
なにしろ、オッパイのサイズは僕らが自分で決められるのだから!
ただ、ノースリーブやVネックなど、露出の多い服の場合は、自然さが求められるため、馬鹿でかいカップサイズを選ぶと扱いが難しくなる。
C〜Dカップくらいが
初めてブラジャーを選ぶ場合は、なにかを遠慮してか、リアリティを求めてなのか、AカップやBカップを選びがちだが、逆に違和感が出たりする。
バランスの取れた女子っぽいシルエットを作るためにCカップは欲しい。
ジャケットやコートなどの上着を着用する際には、CカップやDカップのボリュームがある方が、服の上からも自然なバストラインができる。
それ以上のサイズは、カップの中に詰め物をしただけでは不自然になる。そのオッパイのサイズに見合う谷間がないと違和感が出るからだ。谷間を上手く作ることができりのなら、素敵すぎるボリュームを表現できそうだ。
カップ形状
ブラジャーのカップサイズの次に、カップの形状も留意して選びたい。
ハーフカップ(1/2カップ)
ハーフカップはオッパイの下半分だけを覆うデザインだ。
谷間を強調したいときに有効だ。僕ら女装にとってもペチャパイに立体感を出してくれる形状だ。
特に開いたデコルテの衣装を着用する場合、上手くすれば自然な谷間のラインを作り出せる。のだが、パッドがずれやすく(ズレやすいってレベルではないかも)、動いているとパットがブラジャーからはみ出たり落ちたりする。
ちょうどよい密着感のサイズを選んだり、ストラップをややきつめにすることで、少しは安定するのだが・・・
(後ろから突かれているときにブラばかり気になる)
動かなくてよい場面や、エッチな写真だけ撮るなど用途によっては選んでもよいかもしれない。
3/4カップ
3/4カップは文字通りオッパイ3/4程度を覆ってくれる。初めて女装をする人(ブラジャーを買う人)は、まずはコレを選ぶと良い。3/4を覆うことで、ボリューム感と自然な谷間ができる。
下の部分で寄せて上げることができるので、パッドも安定し少々のことではズレることはない。。
また、売っているのも3/4が一番多いため選びやすい。
フルカップ
正直ダサいので、僕は使ったことがないのだが、ハーフカップと3/4カップを説明したのでフルカップも一応。
文字通り、フルカップはオッパイ全体を覆う。安定感のあるタイプです。巨乳の女子にとってはフルカップが安心っぽい。(知らんけど)
僕らにとって使用場面があるとすると厚着をするときに、よりハッキリとオッパイを強調することができる。
その場合、パットもイッパイ入れよう。
ハーフカップはセクシーな写真を取りたいときやビジュアル重視のとき、、3/4カップは普段使いやエッチな運動時に選びたい。
フルカップは厚着をするときなど、季節によっても使い分けでも良いかもしれない。(僕的にはダサくて使わないけど)
ブラジャーのカップへの詰め物(パッド)
男のペチャパイを女子っぽい丸みのあるバストに整えるために。カップにパッドを入れたい。
それによって、衣服のフィット感が向上し、動いたときの自然な揺れも再現できる。女子の象徴ともいえるオッパイが不自然でなくなる。
パッドを入れいていないとカップの中が空洞になるため、フィットする服を着たときにカップが潰れたり、揉まれたときにカップが凹んだりする。また、パッドを上手く使えば谷間を強調できる。
ブラパッドの素材
ブラパッドの素材は、シリコンやウレタンでできている。他にもジェルパッドなどもあるが、ここではシリコンパッドとウレタンパッドについて紹介したい。
シリコンパッド
シリコンパッドは本物に近い質感と重みがあり、自然な揺れを再現できる。ブラジャーの上から触ると、やや硬さはあるが違和感がない。
しかし、通気性が悪く夏は蒸れる。逆に冬は着けた直後は冷たいが体温で一度温まると寒さから守ってくれる。(用途が違うが・・・)
ウレタンパッド
ウレタンパッドは軽くて通気性に優れているのでシリコンパッドと違い夏場でも快適だ。価格もシリコンパッドと比べると手頃だが、長期使用で型崩れするので適度に買い替えが必要だ。質感や揺れの自然さではシリコンパッドの方が優れているので、夏場はウレタンパッド、冬場はシリコンパッドがよいかもしれない。
パッドの配置
パッドはただのカサ増しではない。
パッドはカップの下側3分の1程度の位置に配置すると自然な感じでボリュームアップができる。
また、谷間を強調したい場合、ブラジャーのカップ下部3分の1の位置にパッドを置くが、中央から外よりに配置し外側に向けて斜め45度の角度でセットすると、胸が内側に寄ってくれる。
谷間を作りたいので、オッパイを上に押し上げたい気持ちになるが、そうではなく中央に寄せるイメージでパッドを配置すると上手くいく。
ただし、オッパイ部分に少しも寄せ集めることができる脂肪がない場合は谷間は作れない。
↓を参考に、寄せて集める脂肪を作ることが先決だ。
パッドの配置は、体系など個人差があるので細かい部分は、各々いろいろ試して自分に合ったバッドの量と配置を探るしかない。
また、パッドの代わりに小さな布なので代用してもよい。ソックスが丁度良いボリュームで使いやすい。(人に見られるとアレだが)
また、パッドの代わりに、ブラジャーの下にシリコンブラを使ったり、ヌーブラを使うのもありだ。
脱ぐシチュエーションのときには、かっこ悪くて使えないが・・・
ヌーブラについては↓で紹介している。
ブラジャーの色・デザイン選び
最後に、色とレースのデザインについて紹介したい。
といっても、色もデザインも気に入ったものを選ぶのが一番だが、色とデザインが印象を変えるので、その効果を参考程度に。
似合う色
ブラジャーの色を以下のように肌の色に合わせると自然に見える。
日焼け肌:オレンジ系のベージュ(ピンクより自然に馴染む)
色白:黄色ベースの肌色(ピンク系だと不自然になりやすい)
色を活かすなら
黒いブラ:厚い胸板をスリムに見せる
白いブラ:ボリューム感を出し、清潔感のある印象になる
カラーブラ:下着を隠している感を軽減できる(赤やパステルなど)
レースデザインの選び方
レースは、女子っぽい繊細さと上品なセクシーさを出してくれ、さらに凹凸が自然な陰影を作り出し、僕ら男のペチャパイに立体感を出してくれる。レースの持つ力を活かし、女装レベルを激上げしたい。
シースルータイプ
カップの上部がシースルーのレースブラは、透け感のあり肌映りをキレイに見せてくれる、上品でセクシーな女子を演出できる。
あえて下着を見えるようにすると、シースルー部分がいい仕事をしてくれる。
立体レース(エンボス加工)
凹凸が強調された立体のカップにレースがついているので、ボリューム感をアップさせてくれる。(内緒だけど、パッドが少々雑でもごまかせるのが嬉しい)
凹凸のデザインがバストにボリュームをくれるので、僕らのペチャパイをカバーしてくれる。
フリルレース
フリルのレースがついているブラジャーは、女子っぽい柔らかい印象を作ってくれる。
フレアスカートやピーコートなど女子っぽさ全開のファッションに合う。
ブラジャーをネットで買う場合のオススメショップは以前紹介したので、どこで買うか迷っている人は参考にしてほしい。
さいごに
ブラジャー選びは、女装をより自然で美しく見せるための大切なステップだ。上手く選べば、男の体型でも、『かわいい女子』『カッコいい女子』『エロい女子』のシルエットを作ることができる。
個々の体型の違いがあるので、少しずつ試しながら、自分にぴったりの神ブラジャーを見つけて欲しい。
散々、ああだこうだ言ったが、「完璧」よりも「自分らしさ」が大切だ。楽しんで選ぶことが一番かもしれない!