
女装を始めたばかりのころ、買い物はだいたい勢いだ。
これならいける。
安いし試してみよう。
似合う気がする。
そしてクローゼットの奥に眠る。
女装は考えるよりも、テンションで動いてしまうためムダ金は誰でも通る。
もちろん、僕も一度や二度ではない。
失敗は人それぞれに見えるが、実はパターンがある。
思い込み。
量で安心。
管理不足。
今回のTOP10をよく見れば、だいたい同じ罠を、だいたい同じ順番で踏んでいる。
先に知っておけば、いくつかは回避できる。
いや、
知っていても、その時のテンションが失敗を誘導してしまうので、全部は無理かもだが、少しは減らせる。
女装でムダ金になりやすい買い物TOP10
まずは比較的軽めの失敗からいく。
金額はそこまで大きくないが、だいたい一度は通る。
では、10位からいく。
10位 用途のないヒール|おしゃれの落とし穴(約5,000〜15,000円)
ヒールってみているだけでうっとりする。(僕は)
街を歩いていると、「あのヒールかっこいい」と思うたびに欲しくなる。
実際買って使ってみると、脚も長く見えるし、写真もそれっぽい。
問題は、履く場面で、
駅まで歩けない。
階段が怖い。
アスファルトで一気に現実に戻る。
結局、ヒール自体を履くことは少なくなるし、履くとしてもギリギリ上手く歩けるお気に入りのヒールだけ。
残りは買った時に嬉しくて履いてみて、それ以来ずっと箱の中・・・
ヒールは1足5,000円から高いものは2万円を超える。
3足も揃っちゃうと、それだけで数万円になる。
9位 収納できないアウター|買い物の見落とし(1着10,000〜30,000円)
冬はコートがあれば、インナーの手抜きができる。
そして、コートを変えるだけで印象を大きく変えることができる。
だから増える。
だがアウターはかさばり、クローゼットを一瞬で埋める。
春になると邪魔でしかない。
収納を考えずに買うと、季節が変わった瞬間に金額以上の負債になる。
8位 サイズ未確認の補正下着|締め付けの失敗(5,000〜15,000円)
補正は下着は、ウエストが締まりラインが整う。
だがサイズを失敗すると、ただ苦しいだけだ。
1回着て終わる。呼吸が浅くなる。
たとえサイズが合ったとしても、努力や我慢で続ける人でないと買う意味はない。
7位 激安ウィッグのまとめ買い|安物買いの罠(1個3,000円前後×複数)
冬のコートと同様にウィッグを変えるとガラッと雰囲気を変えれる。
様々なヘアスタイルのウィッグを持っているとコーデの幅が広がる。(ような気がする)
髪色違い、形違い。それらをまとめて買う。
でも結局、使うのは1つ。
残りは「いつかだろう」といつまでも思っているだけ。
それほど買い替えるものではないので、次の替え時にはもっと気に入ったウィッグが見つかり、見向きもしなくなる。
安いからと言って、今必要ない物を買っても、無駄になりがち。
6位 派手すぎるコスメ|メイクの失敗例(1本1,000〜4,000円)
写真では映える。
動画ではかわいい。
現実の昼間に塗ると浮く。
ラメ強め。
発色強め。
リップが主張しすぎる。
「今日は使わないな」が続く。
いろいろ試すことは大切だが、実験場ではない。
僕の保管スペースには、7本くらいのリップが転がっている。
ここから後半|わかっていても踏む罠
前半は比較的わかりやすい失敗だ。
ここからは、頭ではわかっているのにやるやつ。
そして静かに金が消えるやつ。
5位 用途が被るバッグ|浪費になりやすい小物(5,000〜20,000円)
バッグは増えやすい。
小さめ。
少し大きめ。
イベント用。
普段用。
「これは用途が違う」と心のなかで言い訳をして買う。
だが実際に使うのはいつも同じ1〜2個。
しかも場所を取る。前述のリップ7本なんて可愛い物。
服よりかさばり、少量でも無駄なバッグがあるだけで棚がバッグで埋まる。
4位 似た服の重複購入|気づかない無駄(5,000〜15,000円)
これが地味に一番多い。
「前のとはちょっと違う」
その『ちょっと』に金を払う。
家に帰ってハンガーにかける。既視感がある。
似ている。だいぶ似ている。
それならまだマシだが、全く同じものの場合もある。
「このデザインいい!」って思ったものは、過去の僕がすでに先を越されている。
3位 色違い大量買い|安心感という名の浪費(合計数万円)
黒が良かった!だから白も欲しい。
グレーもあれば便利。
気づけば同じ形が三着並ぶ。
使い回せるつもりが、
単純に枚数が増えただけ。
色違いは計画があれば武器だが、たいてはタダの在庫だ。
「服屋かよ!」って自分に突っ込むことになる。
2位 増えすぎた下着セット|ロマンと現実(1セット3,000〜8,000円×多数)
上下セットは強い。
レース違い。
色違い。
セール。
理性が弱くなる。
僕もだいぶ処分した。
それでもまだ20セットある。
買って、つけて、鏡で見て、満足する。
そのまま引き出しへ。
実際に回しているのは2〜3セット。
僕の場合、外に出るのは月3回ほど。
使う頻度を冷静に考えれば、そんなにいらない。
引き出しの中は充実している。
だが回転していない。
下着はロマンだ。ロマンはプライスレスでもある。
だがローテーションは現実だ。
1位 「似合うはず」の一着|女装最大の失敗パターン(数千〜数万円)
これがいちばん多い。
試着していない。
照明が優しかった。
角度がよかった。
町中で見たイケてる女子の格好。
あれをやってみたくなる。
ちょっと奇抜な女装男子を見て、真似したくなる。
買う。
家で着る。
「あ、僕には似合わない」
透けすぎる。
太ももが隠せない。
肩の線が出る。
思ったより骨格が主張する。
怖くて外に着ていけない。
逆に、守りに入りすぎることもある。
無難
地味
アクセントがない
若い女子向けすぎる服を買って、年齢や雰囲気とのズレに気づく。
どれも悪い服ではない。
ただ、自分の現実と合っていない。
「似合うはず」は願望だ。
だが買う瞬間は、本気で信じている。
その一着は一軍にならないが、処分もできない。
そういう奴らが、クローゼットの奥に、山のようにある。
金額は一着数千円かもしれない。
だが回数が多い。
この一着が積み上がると、月額は静かに上がる。
ムダを減らせば維持費は下がる。
👉 女装の月額コストはいくら?|維持費のリアルと内訳公開
女装の浪費には3つのパターンがある
ランキングはバラバラに見えるが、実は構造はかなり単純だ。
ヒールも下着もバッグもコスメも、起きていることは似ている。
ムダ金はだいたい三種類の罠に分けられる。
そして対策も、それぞれ決まっている。
① 思い込み型|理想を買ってしまう失敗 → 一軍を基準に買う
「似合うはず」「これなら変われる」「写真ではいける」。
こういう理想を基準に買い物をすると、クローゼットは希望だけで埋まる。
問題は、外に出るのは理想ではなく現実の自分だということだ。
体型や骨格、年齢、外出頻度まで含めた今の自分と合っていないと、その服は一軍にならない。
体型や骨格を無視すると、理想は事故になる。
錯覚の作り方を知っているかどうかで結果は変わる。
👉 体型カバー完全ガイド|女装の体を整える、錯覚のデザイン
- いちばん着ている服
- 実際に外に出ているコーデ
このラインを基準にすることだ。
新しく買うときに、それが一軍に入るかどうかで判断する。
入らないなら、いまは必要ない。
夢は無料だが、服は有料だ。
ここの判断で出費が変わる。
理想と現実の距離を縮めるには、まず基礎を押さえることだ。
👉 女装ファッションの基本ガイド|自然に見せる服の選び方
② 量で安心型|回転しない在庫 → 外出回数から逆算する
色違いを揃えたくなる。
上下セットを増やしたくなる。
バッグを用途別に持ちたくなる。
持っていると安心するが、女装は毎日ではない。
僕の場合、外に出るのは月に3回ほどだ。
この回数を前提に考えると、実際に回せるアイテム数はかなり限られる。
20セットの下着があっても、使うのはその一部だけになる。
安心を買っているつもりで、回転しない在庫を抱えているだけになる。
対策としては、
まず回数を決める。そこから必要数を逆算する。
使う前提の数だけ持つ。
それ以上は趣味というよりコレクションだ。(その結果が20セットの下着な訳だが・・・)
③ 管理不足型|収納と頻度を考えない浪費 → 収納を先に決める
ヒールもアウターもバッグも、置き場を具体的に考えないまま増えていく。
収納は有限だが、欲望は無限だ。
クローゼットの容量を決める。
この棚まで、このハンガー分まで、と具体的に決めておく。
溢れたら入れ替える。
入らないなら買わない。
当たり前だが、ここを曖昧にすると止まらなくなる。
女装は自由だが、収納スペースの広さは自由ではない。
収納を先に決めるだけで、失敗は減る。
ムダ金のほとんどは、思い込みか、量への安心か、管理不足のどれかに当てはまる。
全部をゼロにするのは無理だ。
だが構造を理解していれば、同じ失敗を何度も繰り返す必要はない。
女装は楽しい。
だからこそ、楽しさを憂鬱に変える出費は減らしておいたほうが長く続く。
まとめ|ムダ金は減らせるが、ゼロにはならない
女装でのムダ金は、ちゃんとしていない人だけがやる失敗ではない。
- 理想を買う
- 量で安心する
- 管理を後回しにする
ほとんどはこのどれかだ。
ランキングに挙げたものも、突き詰めれば同じ構造だ。
そして、ムダを完全にゼロにするのは無理だ。
実験もするし、挑戦もする。そこが女装の面白さでもある。
ただ、構造を知っているかどうかで、積み上がり方は変わる。
毎回同じ罠を踏むのか
少しずつ減らしていくのか
出費に振り回されずに続けたほうが、女装を楽しめる。
楽しみを守るために、ムダを知っておきたい。
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