ごっくん(精液を飲むこと)には、相手との親密さを高めたり、自身が幸福感を得るといったメリットがある。
一方で、感染症などの健康リスクも存在することも薄々知っている(薄々というか、その現実に目を背けているだけ)
しかし、飲むことでタンパク質や栄養を摂ることができるという嬉しいメリットも耳にすることがある。
飲むことも飲まれることもある両陣営の僕としては、信じたいメリットではあるが、果たして事実なのだろうか。
悩んでいるところで、とある勉強会で、お医者さん(某エッチなお店の性病検査を担当してくれている医師)に質問をしまくって、勉強会にも個人的に色々質問できる機会を掴んだので、疑問を投げかけた。その結果を含め、共有できればと思う。
結論として、
精液の成分は、主に精子の生存と機能をサポートするためのもので、僕らや女子達が飲むためではない。
そのため、飲んだ場合の健康への影響は限定的であり、栄養学的な価値はほとんどない。
しかし、その他にもメリットはあるようで・・・
『ごっくん』のリスクやリスクの対策を含めて紹介するので、気になる人は目を通していただけると幸いだ。
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飲む・飲まれる意図と気持ち
一般的に男は飲んでもらうことしかないが、僕らは飲んでもらうことも飲むこともある。
両側面から、ごっくんをする意図や気持ちが分かるので、するとき・されるときの状況を挙げてみたいのだが、それらは、人それぞれなので、『僕の場合』をメインに挙げていく。
ごっくんをする意図と理由
まずは、飲む側としての意図・理由を挙げていく。
相手の要望に答える
僕の場合でいうと、飲むのはそれほど嫌じゃないので頼まれると断る理由はない。
かといって、飲みたい訳ではないので相手が求めたり、空気を読んでごっくんする。期待に答えたくなる。
エロいと思われたい
気に入った相手との場合、口内で受け止めた後「飲んじゃった」って可愛く言ってみたい。(若い頃、僕のを初めて飲んでくれた女子のこの発言にキュンときたから真似)
また、M心から勝手にごっくんをして『ごっくんをさせられた』と変換して興奮する。
ティッシュに出すのが面倒
ティッシュに出すのが面倒だったり相手に悪い気がして、そのままごっくんすることもある。
『ごっくん』とは違うが、お掃除○ェラをした後は、量的にわざわざティッシュす必要がないが、かといって口に残しておいても唾液でイッパイになるので、さらっと飲み込む。
親密度アップ?
ここまで、僕のことは話しちゃったが一般的には、飲むことで親密度がアップすると思って飲む女性も多いようだ。
飲まれる側の心理
相手のは飲む僕だが、あまり飲まれる事は好まない。
と、いうように飲まれる側からすると、飲んでもらうと必ずしも嬉しい訳ではない。
申し訳ない気持ち
嫌だけど頑張って飲んだことが丸わかりな場合は特に、僕は申し訳ない気持ちでイッパイになる。
誰のでも飲むの?
ワンナイトの相手や初めての相手が飲んでくれた場合、誰でも飲んでるのだと認識してしまう。
愛情・親密さを感じる
親しい相手が飲んでくれた場合は、飲んでくれた相手に愛情を感じる。
征服感を味わえる
自分のを、征服感を味わえたりする。(らしい)
僕は、逆に飲むことによって征服されている感に悦びを感じるタイプなので、そちら側の感情は沸かない。
精液を飲むことのメリット
精液を飲むことはリスクもある。飲んでいる時もそのリスクが頭から離れることはない。
それでも飲む理由は、いくつかのメリットがあるからだ。
親密さを向上させる
相手との信頼感や親密さを深める行為として、相手への親密感を物理的に受け入れている自身に満足感を得る。
また、愛情表現として相手の全てのことを受け入れる。
逆の立場に立って、精液を受け入れる行為に対して感謝や愛情を感じてくれ、関係性が深くなる可能性を感じる。
性的に興奮する
相手に「こいつエロい」「自分のためには何でもする」と思われることに悦びを感じる。
性的な場面での上下関係をハッキリさせる(というかハッキリさせられる)ことに興奮を味わう。(僕のことね)
良い言い方をすると、性的な関係において互いの絆を強めることに繋がる。
健康に良い
相手(基本的には女子)に、飲んで欲しい人がデマを流しているのが真実なのかは分からないが、精液を飲むと健康に良いという都市伝説的なものがある。
それらが本当かどうか、次項で確認して欲しい。
飲むことが健康になるって本当?
ウソかマコトか、精液を飲むことで健康になるというのは本当なのか・・・
栄養やミネラルの摂取
精液は、複数の成分が混ざり合って構成されている。主な成分は以下の通りだ。
精子:精液の約1%を占め、受精のための役割を担う。
精漿(せいしょう):精液の約99%を占める液体成分。前立腺、精嚢、尿道球腺などから分泌される。
精液に含まれる栄養素
果糖:精子のエネルギー源として働く。
タンパク質:精漿中の酵素や免疫物質の構成要素。
ミネラル(亜鉛、マグネシウムなど)、、ビタミン(ビタミンCなど)、ホルモン(テストステロンなど)が含まれている。
1度のごっくんで摂取できる量
精液には、栄養素やミネラルが含まれているが、その量はごくわずかで体に影響がでるほどの栄養やミネラルは摂取できないと言われたが、果たしてそうなのか。
精液中の主な成分の量を、一般的な食品と比較してみた。(1回の射精量を標準的な3ml〜5mlとして算出した)
タンパク質
精液中の量:1回の射精に含まれるタンパク質は約150~250mg
卵1個には約6g(6000mg)のタンパク質が含まれているので、 卵の約1/24~1/40に相当する。
果糖
精液中の量:1回の射精に含まれる果糖は約5~15mg程度
果糖とは果物や蜂蜜に含まれる天然の糖類だが、エネルギー源になるが摂りすぎると肥満などの原因となるので、ここに挙げたができれば摂りすぎたくない。
リンゴ1個には約15g(15000ml)の果糖が含まれている。つまりリンゴの約1/1000~1/3000に相当だ。
なので、ごっくんで糖をとりすぎる心配はない。
亜鉛
精液中の量:1回の射精に含まれる亜鉛は約0.1~0.5mg
牡蠣1個には約5mgの亜鉛が含まれているので、ごっくんで牡蠣の約1/10~1/50に相当する。
それほど悪い数値ではないように感じるが、成人男性の1日の摂取目安量は11mgなので、ごっくんをしたからといって、亜鉛が充分というような状況にはならない。
マグネシウム
精液中の量:1回の射精に含まれるマグネシウムは約0.1~0.3m
バナナ1本には約27mgのマグネシウムが含まれている。
精液に含まれるマグネシウムは、バナナの約1/90~1/270相当だ。
1日の摂取目安は370mgなので、ごっくんでの摂取量は微々たるものだ。
ビタミンC
精液中の量:1回の射精に含まれるビタミンCは約0.01~0.05mg程度
オレンジ1個には約70mgのビタミンCが含まれているので、オレンジの約1/1400~1/7000に相当。
つまりないに等しい。
結論
精液中に含まれる栄養素やミネラルの量は、一般的な食品と比較して非常に微量すぎる。
残念なことに、精液を飲むことで栄養補給を期待するのは現実的ではないことが分かってしまった。
お医者さんに言われたとおり、栄養学的な価値はほとんどない。
その他、健康やメンタルに良い影響!?
栄養素やミネラルの点は残念な結果だったが、他にも体やメンタルによい影響を与える可能性があるそうだ。
免疫系への影響
一部の研究では、精液中の成分が女性の免疫系に影響を与え、妊娠の成功率を高める可能性が示唆されている。
女性の体内で免疫反応を調節する役割を果たす可能性がある。
精液中の成分が女性の免疫系を調整し、精子や胎児に対する拒絶反応を抑えるという仮説があります。
ただし、これらの研究はまだ初期段階であり、明確な結論は得られていない上に、僕ら男にも影響があるのかどうか・・・
抗うつ効果
精液中に含まれる『プロスタグランジン』が気分を向上させ抗うつ効果を持つ可能性があるが、効果はまだ科学的に証明されていない。
ストレスの軽減
精液の成分が直接作用する訳では無いが、
性的な興奮時にリラックス効果があるオキシトシンや、快感や幸福感をもたらすエンドルフィンが、
『ごっくん』の行為に非常に多く分泌される場合があり、さらにリラックス効果を高める可能性があるとの研究があるようだ。
まとめ
『ごっくん』が体にもたらす影響の研究は少ない上に、その中でも女子が摂取することを前提の研究が多いことから、僕ら男の体にどう影響するか(良い影響・悪影響)を含めての研究は極めて少ないようだ。
また、精液を飲む行為には健康リスクも伴うため、安全性を考えることも重要だ。
次では、精液を飲むことのリスクと健康被害について紹介する。
精液を飲むことのリスクと健康被害
『ごっくん』には、健康リスクも伴うので、そのリスクを理解しておきたい。
主なリスクと健康被害を紹介する。
性感染症(STI)のリスク
精液を介して性感染症が伝播する可能性があります。特に以下の感染症に注意が必要です。
HIV:精液中にウイルスが含まれており、感染リスクがある
クラミジア:無症状の場合も多く、気づかないうちに感染する可能性がある
淋病:喉への感染(咽頭淋病)を引き起こすことがある
ヘルペス:精液中にウイルスが含まれることがある
コンドームを使用しない場合、これらの感染リスクが大幅に高まる。
精液アレルギー(精漿過敏症)
精液に含まれるタンパク質に対してアレルギー反応を起こす場合がある。
全身の蕁麻疹や呼吸困難(重篤な場合)などの症状が出ることがある。
不快感・吐き気・下痢
精液の味や匂いが不快感や吐き気、下痢を引き起こすことがある。食事や体調によって精液の味が変化するため、個人差が大きい。
と、僕は説明を受けたが、
僕自身はそういう経験はないが、僕の周りでの常識として、不快感などがなくても『ごっくん』をしたあと、高確率で下痢をする人が男女関係なく一定数いる。
リスクを軽減するために
リスクを軽減するために必要なこととして医師の言葉をそのまま伝えると、
- 性感染症の検査を定期的に受ける
- 口内の場合もコンドームを使用する
- 精液を飲むことはしない
- アレルギー反応や体調不良が起きた場合は、すぐに医療機関に相談
と、至極当然な使えないお言葉(毒舌ごめんなさい)ばかりだ。
少量と多量でリスクは変化するか?
僕が初めて男性の男性を口に含んだ時(遠い昔のバイト時代)、我慢汁さえ飲み込むのが怖かった。
『ごっくん』をしなかったとしても、我慢汁であったりティッシュに出しても口に残る精液であったり、僕が大好きなお掃除○ェラによって、精液を摂取することはある。
そんな、少量しか摂取しないときと、まるまる『ごっくん』するとき、
その摂取量によってリスクは変化するのだろうかと、毎回疑問に思っていた僕。
その答えを得たので記しておく。
性感染症のリスク
少量の場合は、精液中に含まれる病原体(ウイルスや細菌)の量が減るため、感染リスクは低くなる可能性があるが、HIVやヘルペスなどのウイルスは微量でも感染する可能性があるため、リスクが完全になくなるわけではない。
アレルギー反応のリスク
精液アレルギー(精漿過敏症)の症状が軽度になるため重篤な症状は現れにく可能性があるが、もともとの体質によってはそれでも深刻なアレルギーが出る場合がある。
初めて精液を摂取する場合は、(ごっくんは控えて)ごく少量にして自身がアレルギーがないかチェックした方がよい。
精液の摂取量が少ない場合、リスクは低くなるが、完全になくなるわけではない。
口から摂取した場合、胃酸によって感染症のリスクが少なくなる?
僕の話で恐縮だが、僕はお尻を使う場合は、相手に必ずコンドームを求めている。しかし○ェラのときにはコンドームなんてしてもらわない。
その理由は、むかし聞いた心強い言葉があるからだ。
「口から摂取した場合、胃酸によって感染症のリスクが少なくなる」
果たしてこの説は正しいのか。
胃酸の役割と限界
胃酸は非常に強力で、多くの細菌やウイルスを不活化(死滅または無力化)する能力がある。
それにより、一部の細菌(大腸菌、サルモネラ菌など)は、胃酸によって不活化される。
また、一部のウイルス(ノロウイルス以外の消化器系ウイルス)も、胃酸によって不活化される。
効果が限定的な病原体
HIVやヘルペスウイルスも胃酸によって不活化されるが、口腔内や喉の粘膜から直接感染するリスクがある。
またB型肝炎ウイルス(HBV)は、胃酸によって不活化されにくく、感染するリスクがある。
口腔内や喉の粘膜からの感染リスク
上記のように、 精液を口から摂取すると胃に到達する前に口腔内や喉の粘膜に触れる可能性があり、粘膜に傷や炎症がある場合は、病原体が直接体内に侵入するリスクが高まる。
- 例:HIVやヘルペスウイルスは、粘膜を通じて感染する可能性があります。
咽頭感染症のリスク
精液を介して、咽頭(のど)に性感染症も胃酸の影響を受ける前に感染する可能性がある。
淋菌やクラミジアがこれに当たる。
結論として、胃酸によって一部の病原体は不活化される可能性があるが、口腔内や喉の粘膜から直接感染するリスクは残る。
また、肛門と違い口は、外からのウイルスや菌の侵入を防ぐようにできているため、肛門とは比較にならないくらいリスクは減る。
安全性を確保するために
以上のように『ごっくん』には、大なり小なりリスクが伴う。
しかし、対策することでリスクを軽減することができる。
アレルギー反応への対応
アレルギーが疑われる場合は、医療機関でアレルギー検査を受けたい。
アレルギー科や、固有名詞は出さないが、都心の繁華街がある街の泌尿器科であれば症状があれば保険診療を受けることができる。
また、精液アレルギーがないか、事前に少量からチェックしておくのも方法だ。嬉しいことに僕ら男は自分ので確認することができる。
衛生面の配慮
素敵な時間の前後に口内やアソコを清潔に保つことで、感染リスクを軽減できる。
抵抗が低くなる体調不良時や、口腔内に傷や腫れがある場合は○ェラやごっくんを控えたい。
性感染症の予防
最も大きなリスクが性感染症だ。対策方法は月並みだが大切なことなので・・・
コンドームの使用
また、コレか。と思うが、書かないわけにはいかない。口を使った行為であってもコンドームを使用することで性感染症のリスクを大幅に軽減できる。
定期的な検査
特定の相手いる場合は、自身だけでなくパートナーと共に性感染症の検査を受けておきたい。
泌尿器科で検査が受けられる。
詳細は↓で紹介しているので参考にして欲しい
ワクチンの接種
ワクチンを接種することで感染リスクを軽減させることができる。
具体的には、B型肝炎や、HPV(ヒトパピローマウイルス)だ。
特にB型肝炎は、自治体で無料や安く受けることができる場合があるので調べてみると良い。
HPVは子宮頸がんの原因になるウイルスで、女性は無料で受けれるが、男は無料ではないが(というか結構高い)、受けることは可能で、中咽頭がんや肛門がん、尖圭コンジローマのリスクを減らせる。
まとめ
『ごっくん』は、相手との親密さを深めたりエッチな時間をより楽しめる要素であるある一方で、性感染症やアレルギー反応などの健康リスクもある。
精液を飲むかどうかは、判断するときの材料として、上記を参考にしていただければ幸いだ。