清潔感に気を配っている男性でも、ガサガサな『かかと』の人がいます。
足の裏なんて見られることがないと、甘く見積もっていませんか?
あまり目にする機会がない部位だからこそ、目にした時の印象は強くなります。
直接見えなくても、セックスの時などに相手の足裏が肌に触れると痛くて、とても不快な気持ちになります。
子供のころからガサガサの人でも、ほんの少しのケアをしてみませんか?
見違える『かかと』になるかもしれません。
目次
ガサガサ男に思うこと
女性の場合はストッキングにガサガサのかかとが引っ掛かり破れるという実害があります。
そのため、かかとの状態が悪いことを気にしている人も多いです。
しかし、男性は気にしていない人が多いように感じます。
女性は自身のかかとを気にしている分、男性の『かかと』に対しても目がいってしまいます。
ボディケア不足=不潔な印象
服がシワだらけであったり、髪の毛がボサボサであったり、メガネにホコリが溜まっていたり。
私だけでなく、多くの女性は不潔な印象を持ってしまいます。
ボディケアも同様で、
顔が脂ぎっていたり、乾燥で粉を吹いているのを目にすると、不潔な印象を持ってしまいます。
足裏も例外ではありません。
ガサガサで白く分厚い『かかと』を見てしまうと、良い気はしません。
ボディケアができていない人に対して不潔なイメージを持ってしまうのは、
男性が女性に対しての思いと同じですよね。
体に触れると痛い
ガサガサの『かかと』は、見た目だけの問題ではありません。
かかとが相手の肌に触れると、痛い思いをします。
特に肌の薄い部分(内もも)などと接触してしまうと、怪我の恐れもあります。
そうなると、いくら満足な相手でも心の距離が離れてしまいます。
ガザガザになる理由
ガサガサの『かかと』は、肌のターンオーバー(代謝)の乱れや刺激によって、角質が分厚くなることが原因となります。
乾燥しやすい部位
あなたは、顔や頭の皮脂(あぶら)に悩まされていませんか?
鬱陶しい皮脂ですが、皮脂には肌の水分を逃がさない役割があります。
しかし、足の裏には皮脂を分泌する皮脂腺がありません。(足の裏が蒸れるのは皮脂ではなく汗が原因です)
そのため、足の裏は乾燥をしやすい部位になります。
乾燥により肌のバリア機能(乾燥や菌から肌を守る機能)が低下し、
より乾燥に弱い肌になるといった悪循環に陥ります。
乾燥により肌ダメージを受けると肌のターンオーバー(皮膚の細胞の生まれ変わるサイクル)が乱れ、
古い角質が蓄積され角質が厚くなってしまいます。
角質が厚くなると肌のバリア機能がさらに低下し、ますます乾燥しやすい『かかと』になってしまいます。
この悪循環から抜け出さないと『綺麗なかかと』を手に入れることはできません。
負荷や摩擦がかかる
『お相撲さんは摺り足をするため足の皮が分厚くて画びょうを踏んでも気づかない』
足の裏の角質といえば、小学生の頃にテレビでみたエピソードを思い出してしまいます。
足の裏は日頃の摩擦などに耐えれるように準備をしてくれています。
お相撲さんでなくても、毎日歩くたびに足に摩擦を受けます。ただ立っているだけでも全体重を足の裏が支えてくれています。
足の裏は、そうした摩擦や圧力から体を守るために分厚く丈夫な皮膚へと変化してしまいます。
これらを避けるためには、サイズの合った靴を選ぶことで摩擦を減らすことができます。
またクッション性に優れた靴を選ぶことや歩き方を改善することで『かかと』にかかる圧力を分散することができます。
ガサガサになった角質の落とし方
角質の除去の方法は大きく2つあります。
- 軽石で削る
- 薬品で除去(ピーリング剤など)
『軽石』や『やすり』で除去
ピーリング剤を使うか、軽石(やすり)で削るかは好みですが、
『軽石で削る』方が肌トラブルが少なくコスパにも優れています。
軽石・やすり で除去
『かかと』だけでなく『ひじ』『ひざ』の不要な角質を除去するには、『軽石』や『かかと用のやすり』を使うと手軽に処理できます。
ゴシゴシとかかとを削ると角質は落ちますが、むやみに使うと不要な角質だけでなく皮膚も削ってしまうので注意が必要です。
正しい使い方
多くの方はお風呂で軽石を使われていると思います。
濡れた状態の方が削りやすいと思いがちですが、かかとが濡れてふやけた状態で削ると不要な角質だけでなく必要な皮膚まで傷つけてしまいます。
皮膚のためには、かかとは乾いた状態、軽石(やすり)は濡れた状態で使用する必要があります。
今まで、かかとが濡れた状態で使っていた方は、騙されたと思って乾いた状態で削ってみてください。
不要な角質を削っている感覚が分かると思います。
また、硬くなった角質だけに軽石を使うようにして、取りすぎないように心がけましょう。
力を入れる必要はありません。
多くても1週間に1回程度に留めておきましょう。
削りすぎると治らない
一度でたくさん硬い角質を削って、ツルツルの『かかと』を取り戻したい気持ちは分かります。
しかし、皮膚まで傷つけてしまうと、余計に悲惨な『かかと』になってしまいます。
角質は刺激から守るために硬くなっています。
皮膚を強く削ってしまうと肌を守るために、より硬い角質が作られてしまいます。
さらに、酷く削ってしまった場合は、かかとが赤くなり血が滲むこともあります。
こうなると、見た目が悪い上に生活にも支障が出てしまいます。
そうならないために、憎い角質も丁寧に少しづつ処理していきたいところです。
ピーリングパックで角質を落とす
角質を落とすといえばピーリングクリーム(男性はご存じでしょうか)ですが、
足裏用ピーリングパックで充分に時間をかけないと、かかとの硬い角質は落ちません。
ピーリングパックとは
ピーリングパックとは、ピーリング液が入った靴下状の袋に、
足裏を浸し(商品によりますが60分程度)角質の除去をするモノです。
使用後7~10日かけて角質が剥がれていきます。
しかし、デメリットもあります
ピーリングパックのデメリット
- 剥がれ終わるまでの期間が汚い(人に見せることができないくらいの汚さです)
- 数日間は皮膚が剥がれ続けるので靴下が汚れる
- 薬品を使用しているため肌トラブルのリスクがある
- 除去できない部分が残ることもある(かかとだけ残ることも)
酸性の薬剤が使われているので肌に負担がかかり、人によっては肌トラブルを引き起こしてしまいます。
フルーツなどの自然由来の酸性成分(リンゴ酸・クエン酸など)を配合していると謳っている商品が多いですが、
自然由来であっても酸性の薬剤に変わりはありません。
また、1回分で800円~1,500円程度のコストもデメリットになります。
薬品を使っているのでコスパを求めての商品選択はリスクと隣り合わせです。
ピーリングパックって本当に必要?
そもそも、ピーリング剤を使用する必要はないように感じます。
しかし、剥がれた後のスベスベ感は爽快です。
一度味わってみるのも良いかもしれません。
どのピーリングパックを使おうか悩まれているのなら、私も定期的に使っている『フットピーリングパック・ペロリン』を試されてみるのがいいと思います。
しかし、足のサイズが27センチ以下の人用のパックなので27センチ以上の方は、使用できるサイズを気にしながら他の商品を選んでください。
とはいえ、ピーリングパックを使わなくても軽石・やすりで充分だと思います。(特に男性は、そこまでしなくても・・・)
お風呂あがりの保湿ケア
硬くなった角質を除去しただけでは、綺麗なかかととは言えません。
ガサガサは一時的にとれますが、スベスベといった肌触りにはなりません。
ケアをしなければ、元の硬いかかとになってしまいます。
そうならないためには、毎日のケアが必要になってきます。
『毎日のケア』は苦手な男性が多いですよね。
しかし、毎日30秒の保湿ケアをするだけで、『かかと』とは思えない心地よい肌が手に入るとすれば、やってみる価値があると思いませんか?
尿素配合のクリーム
ガサガサで荒れたかかとを保湿するには尿素配合のクリームが最適です。
尿素って汚くない?
ハンドクリームなど尿素が配合された化粧品が多くありますが、
男性にとっては馴染みがなく名前を聞いて敬遠してしまう方もいるかもしれませんね。
尿素=『おしっこ』 不安ですよね。
まずは、尿素は汚くないという説明です。
尿素とは、名前のとおり『おしっこ』に含まれる成分です。
しかし、『おしっこ』から発見された成分なので『尿素』という名前がついているだけです。
クリームなどの化粧品に配合されている『尿素』は、ヒトや動物の『おしっこ』から採取したものではなく、
アンモニアなどから科学的に生成されたものを使っています。
汚いものでもなく、ニオイもないので安心して使えます。
かかとに尿素クリームを使うメリット
尿素には、角質(皮膚)を構成するケラチンを分解し、肌を柔らかくする働きがあります。
また、水分と相性が良い上に、分子が小さく保湿成分としても優秀です。
使いすぎは逆効果!?
『毒と薬は紙一重』といいますが『尿素』も使い方を誤れば『毒』になり得ます。
硬くなった角質を分解して柔らかくしてくれる尿素ですが、
健康な皮膚に使い続けると、必要以上に分解されてターンオーバー(皮膚の細胞の生まれ変わるサイクル)が早まり、
バリア機能が備わっていない未熟な皮膚が表面に出てきてしまいます。
そうなると、菌などの侵入を許したり水分を逃がして乾燥しやすくなってしまいます。
『かかと』であれば、それほど心配することはありませんが、手などに使用する時は注意が必要です。
また、肌の状態が良くなれば尿素が配合されていないクリームを使用するようにしましょう。
尿素クリームを選ぶなら
かかとのケア用に尿素クリームを選ぶときは、尿素濃度が10%のクリームがおすすめです。
尿素5%などの薄い濃度では、かかとの硬い角質には浸透が難しく、
20%などの濃度が濃いものは、肌への刺激も強く扱いが難しいです。
尿素クリームは多くの商品がありますが、
尿素濃度が10%のクリームで迷うなら資生堂の尿素10%クリームを選んで良いと思います。
『資生堂』という信頼できる会社の商品ですが、値段が安く使いやすいです。
尿素が配合でないクリームでもOK
男性なら、かかとのケアだけのために、わざわざクリームを買いたくないかもしれません。
尿素配合クリームでなく普段のボディケアに使っているクリームを使っても、
何もやらない人と比べると雲泥の差になります。
クリームを持っていないのであれば、
かかと以外のボディケアに便利なニベアクリームを1つ持っておきたいですね。
寝るまでは靴下を
尿素クリームも尿素が入っていないクリームも、
かかとに塗って歩くと、クリームを床に塗っているのと同じです。
かかとの保湿ができない上に、床を汚してしまうのでクリームをつけた後は、
しばらく靴下を履いてクリームをじっくりと馴染まることが、床のためにも『かかと』のためにもなります。
ガサガサが治らなければ
ここまでして、少しもかかとの状態がよくならなければ、水虫などの場合があります。
その場合は、軽石や尿素クリームでのケアをやめて病院に行く必要があります。
軽石や尿素クリームを紹介しましたが、他にもかかとケアの商品は多くあります。
謎の化粧水や謎の靴下などもあるので注意して、ケアアイテムを選ぶようにしたいですね。
東京都在住の27歳
女性向けの健康・美容系ライター
趣味はスポーツ観戦と汗を流すこと