
冬の女装メイクは、乾燥対策だけでは足りない。
頬は外気で粉っぽくなりやすく、鼻下や口角はマスクと暖房でゆるみやすい。
さらにウィッグの前髪、マフラー、帽子が顔まわりに触れるから、眉尻やフェイスラインも少しずつ崩れる。
女子の冬メイクなら、保湿やリップケアを足すだけで済むこともある。
でも僕らは、青ヒゲや毛穴を隠すためにベースを重ねるし、外出先でゆっくり直せる場所も限られる。
だから冬の女装メイクは、崩れないように全部を固めるより、乾く場所、湿る場所、こすれる場所を最初から想定しておきたい。
この記事では、冬に崩れやすいベース、目元、眉、リップを、女装外出の目線でまとめる。
保湿系の下地や乾燥肌向けのファンデーションも使いながら、外で小さく戻しやすいメイクにしていく。
冬の女装メイクは、乾く・湿る・こすれるが同時に起きる
冬のメイク崩れは、乾燥だけを気にすれば良いわけではない。
外の空気に当たる頬や小鼻まわりは乾きやすいのに、マスクの中では息の湿気がこもる。
さらに、ウィッグの前髪、マフラー、コートの襟が顔まわりに触れるので、同じ顔の中で乾く場所、湿る場所、こすれる場所が重なってくる。
女子の冬メイクなら、乾燥による粉っぽさやリップの荒れが目立ちやすい。
だけど女装では、そこに青ヒゲを隠すための厚み、男肌の皮脂、ウィッグやマフラーのこすれが乗る。
頬は粉っぽいのに、鼻下はマスクでゆるむ。
冬の女装メイクは、顔全体を同じように守るのではなく、場所ごとの崩れ方に合わせてなんとかする必要がある。
頬は乾いて粉っぽくなる
冬は、頬や小鼻の横が乾きやすい。 肌の表面が乾いたままファンデーションやパウダーを重ねると、細かい粉が乗ったように残る。
男は一般的に女子より皮脂が出やすいので、パウダーで押さえたくなる。
だが、冬に粉を乗せすぎると、白っぽい面が出やすい。
なので、夏の崩れ対策と違い、 乾いた面を作らないようにする必要がある。
鼻下と口角は暖房とマスクでゆるむ
鼻下と口角も乾くだけではない。
外では冷えていても、暖房の部屋に入ると口まわりがゆるむ。
マスクの中では息の湿気がこもり、しゃべる、笑う、飲む、マスクを外す動きも重なり、鼻下と口角は顔の中でも特にヤバい。
女装だと、鼻下に青ヒゲ対策の厚みもあるので、暖房や湿気でゆるむと、線やファンデのたまりが出やすい。
口角も、笑ったあとにファンデーションが集まったりする。
頬は乾くのに口まわりはヨレるのが、冬の面倒なところだ。
ウィッグ・マフラー・前髪で顔まわりがこすれる
冬のメイクは、顔に触れるものも増える。
マスクだけではなく、ウィッグの前髪、サイドの毛、マフラー、コートの襟、帽子。
外出中に何度も触れるから、メイクが少しずつ削れる場所がある。
特に眉尻、目尻、フェイスライン、あごまわりはこすれやすい。
眉尻が薄くなると、目元は、僕ら女装男子の生命線だ。ここの女子っぽさが弱くなると詰む。
冬のメイクは、乾燥対策だけでなく、 乾く場所、湿る場所、こすれる場所を意識した工夫が必要になる。
冬のベースメイクは、隠す厚みが乾いて目立ちやすい
冬のベースメイクで難しいのは、乾燥そのものより、隠すために重ねた部分が粉っぽく浮くことだ。
女子なら、薄いファンデーションが少し粉っぽくなる程度で済むかもしれないが、 僕らは、青ヒゲ、毛穴、口まわりの影を消すために、ファンデーションやコンシーラーをしっかり目に重ねている。
かといって、薄さ勝負をすると男の肌を隠しきれないので、どうしても女子よりは厚いメイクになる。
冬はその厚みが乾燥で固く見えたり、マスクの湿気で鼻下にたまったりする。
青ヒゲを隠す鼻下に厚み
鼻下は、冬の女装メイクで特に崩れやすい。
青ヒゲを隠すために補正やファンデーションを重ねる場所で、そこにマスクの湿気と暖房が加わると、ファンデーションが鼻下の線や口角にたまりやすくなる。
冬はここを厚く固めるのではなく、オレンジ補正で青みを先に弱めて、上から重ねるファンデーションを少なくしたい。
鼻下がゆるんだら、塗り足す前にティッシュで軽く押さえる。
湿気と皮脂を取ってから、必要な場所だけ少量で戻す。
青ヒゲの補正そのものは、こちらで詳しく書いている。
👉青ヒゲを隠すコンシーラー入門|オレンジ補正で口まわりをきれいに見せる方法
頬はパウダーで白っぽくなりやすい
頬は広い面だから、冬にパウダーを重ねると白っぽく乾いて見えやすい。
皮脂が出やすい小鼻や鼻下と同じ量を頬に乗せると、粉っぽい面が広くなる。
パウダーをしっかり置くのは、おでこの中心、小鼻の横、鼻下、口角の横などの最小限にしたい。
頬の広い部分は、パフで押し込まず、ブラシやスポンジに残った粉を軽く触れさせるなど、自身の状況によって上手く調整したい。

首とフェイスラインの境界が冬服で目立つ
冬服は、マフラーや襟で首まわりを隠してくれる。
だが安心な面だけだはない。
顔だけ明るいファンデーションを使うと、首が少し見えたときに顔だけ白く浮きやすい。
さらにマフラーやウィッグでフェイスラインのファンデーションがこすれると、あご下だけ薄くなって、首との色差がさらに出やすくなる。
なので、冬は白く仕上げすぎず、フェイスラインは厚くしすぎず、スポンジであご下へ薄くぼかすようにしたい。
外出中にフェイスラインがこすれたら、首まで広く塗り直さず、首との切れ目が出た場所だけを修正したい。
スポンジに残ったファンデーションで、あご下から首側へ薄く逃がすように触れる。
輪郭をなぞると線が残るから、顔と首の間をぼかすくらいでいい。
冬は、保湿系の下地を使うのもありだ。
でも、顔全体に同じ量をのせると、鼻下や小鼻だけゆるみやすくなる。
頬や小鼻横の乾きやすい場所には薄く広げ、鼻下や口角は最小限にする。
保湿下地は、乾燥を止めるためというより、ファンデーションが粉っぽく浮く場所を減らすために使う。
乾燥肌向けのファンデーションは、冬にも使いやすい。
ただ、女装メイクでは青ヒゲや毛穴を隠す力も必要になる。
しっとりするだけでカバー力が弱いものを選ぶと、鼻下だけ何度も重ねることになる。
冬のファンデーションは、頬が粉っぽくなりにくいことと、鼻下を厚くしすぎず隠せることを両方が重要だ。
冬の目元と眉は、落ちると一気に男顔へ戻りやすい
冬の女装メイクで一番怖いのは、目元と眉が崩れることだ。
目尻のライン、まつ毛の影、眉尻の細さが消えると、ベースメイクが残っていても顔の女子っぽさが薄くなる。
頬や口元が少し崩れるだけなら直せるが、目元の線が消えると男骨格の強さが戻り即死する。
マスクの蒸気は目元に上がったり、冷たい風で涙目になる(これ僕だけかもしれないが)。
また、ウィッグの前髪や帽子は眉尻に触れる。
他の季節では気にならないかもしれないが、冬だと肌が乾いて眉まわりのパウダーも浮きやすく眉尻が少しずつ薄くなったりする。
冬は、目元と眉にとって地味に条件が悪いので、盛るのと同時に、残したい場所としてメイクをしたい。
アイラインは目尻からにじむ
冬は、目尻から崩れる。
マスクの蒸気が上がり、冷たい風で涙が出ると、目尻の線がにじんだり下に落ちたりする。
特に目尻を長く引きすぎると、にじんだときに黒い影が広がりやすい。
このようなる人は、冬は目尻のラインを太く伸ばさず、まつ毛のすき間と目尻の短い線だけに絞りたい。
また、ブラウン系のペンシルなら少しにじんでも黒のように強く残りにくい。
綿棒で目尻の端を軽くなじませておくと、線だけが浮きにくい。
マスカラが下まぶたに落ちる
冬は、マスカラも下まぶたに落ちやすい。
涙目になったり、マスクの蒸気で、まつ毛の先が下まぶたに触れて下まぶたに移ると 黒い影が出て、クマや疲れた顔に見えてしまう。
マスカラは、根元からべったり重ねず、上まつ毛の中央から目尻側を軽く上げるくらいにしたい。
下まつ毛は無理に塗らず、塗るとしても目尻側だけにするなどの工夫も大切だ。
外出中に黒く落ちてしまったら、こすらず綿棒やティッシュの角で小さく取る。
眉尻は前髪や帽子で消えやすい
冬は、眉尻も地味に消えやすい。
ウィッグの前髪、帽子、マフラーを直す手が顔まわりに触れて、眉尻だけ薄くなる。
眉頭が残っていても眉尻が消えると、目元の横幅が足りなくなり、女子の要素が薄くなる。
冬は、眉全体を濃くするのではなく、落ちやすい眉尻だけを先に少し強めに作っておきたい。
最初にペンシルで眉尻の下側を短く足して、上からパウダーを軽く重ねる。
眉尻の下側に細い線があると、目元の外側が残りやすく、眉が薄くなっても顔がぼんやりしにくい。
眉全体を濃くすると男っぽい強さが出やすいが、眉尻だけなら顔を重くせずに目元の端を保てる。
外で直すときは、眉頭から描き直さず 前髪や帽子で薄くなった眉尻だけを、ペンシルで1〜2mm足す。
眉全体を足すと濃くなりすぎるので、消えた端だけを直したい。
冬のリップは、唇だけ塗り直しても浮きやすい
唇が乾いていると、濃い色ほど縦じわや皮むけに引っかかる。
さらに鼻下の青ヒゲ補正、口角のファンデーション、あごまわりのベースが近くにあるから、唇だけ塗り直すと口元の中でリップだけが浮きやすい。
マスクを外したあと、口角にリップがたまり、鼻下にはファンデーションが残っていることもある。
そのまま色を重ねると、唇をきれいにしたつもりでも、口まわり全体が重くなる。
冬のリップ直しは、唇へ色を足す前に、口角のヨレと鼻下のファンデーションだまりを軽く取るところから始めたい。
皮むけがあると色ムラになる
乾いた唇にリップを直塗りすると、皮むけの部分だけ色が濃く乗る。
冬は塗る前にリップクリームをなじませて、余分な油分を軽く押さえてから色を乗せると、皮むけだけに色が引っかかりにくい。
濃い色は縦じわが目立ちやすい
冬の唇は乾くと縦じわが出やすい。
そこに濃いリップをしっかり塗ると、線の中に色が入りリップメイクが強くなりすぎる。
輪郭をくっきり取りすぎず、唇の中央から外側へ薄く広げるくらいにすると重くならない。
マスク移りは口角に出やすい
マスクを外したあと、口角や唇の内側にリップがたまることがある。
その時は、そのまま塗り足さず、ティッシュで口角と唇の内側を軽く押さえて、にじんだ色を先に取ってから唇の中央だけに薄く色を戻す。
口角まで濃く塗り直すと、またたまりやすいので、冬の直しは中央の血色を戻すくらいにしたい。
冬のメイク直しは、足すより小さく戻す
冬のメイク直しは、ファンデーションやパウダーを足せば整うというものではない。
頬が粉っぽいところへさらに粉を重ねると、乾いた面が広がってしまうだけだ。
鼻下や口角が湿気で緩んでいるところへファンデーションを足すと、線やたまりが増えてしまう。
なので特に冬は、崩れた場所を広く塗り直すのではなく、鼻下、口角、小鼻、目尻、眉尻、リップだけを小さく直す方が顔全体が重くならない。
鼻下・口角・小鼻は、塗り足す前に押さえる
鼻下、口角、小鼻は、冬でも湿気や皮脂が出る。
マスクを外したあとや暖房の部屋に入ったあとに崩れていたら、そのままファンデーションを重ねるのではなく、 まずティッシュで軽く押さえて、浮いた皮脂や湿気を取る。
そのあと、必要なところだけファンデーションで薄く戻すようにしたい。
口角は、広く塗り直すとまたたまりやすい。 小鼻も、パウダーを重ねすぎると毛穴まわりが粗くなりやすい。
直す範囲は、崩れた点の周りだけでいい。
目尻と眉尻は、消えた端だけ戻す
目元は、僕ら女装男子の生命線だ。
本当なら落ちた部分を一度きれいにして、アイラインも眉も落ち着いて直したい。
だが、女装だと女子のように人前の洗面台でゆっくりメイク直ししにくいことがある。
だから冬の直しは、全部を作り直すより、消えた端だけ小さく戻すほうが現実的だ。
目尻がにじんだら、綿棒やティッシュの角で黒く広がった部分だけ取る。
そのあと、目尻の線を短く足す。 長く引き直すと左右差が出やすいから、消えた終点だけ戻すくらいでいい。
眉も、眉頭から描き直すと濃くなりやすい。
前髪や帽子で薄くなった眉尻だけ、ペンシルで1〜2mm足す。
目尻と眉尻の端が戻ると、顔全体を直さなくても目元の輪郭が戻りやすい。
リップは中央の色だけ戻す
マスクを外したあと、そのまま塗り足すと口元だけ色が重なって汚くなる。
先にティッシュで口角と唇の内側を軽く押さえて、にじんだ色を取るってから塗り直したい。
塗り直すのは、唇全体ではなく中央からでいい。 中央に薄く色を戻して、外側へ少し広げる。
口角まで濃く戻すとまたたまりやすいから、冬のリップ直しは血色を戻すくらいで止める。
まとめ:冬の女装メイクは、崩れる場所を小さく戻せる形にしておく
冬の女装メイクは、乾燥対策だけで終わらない。 頬は乾きやすく、鼻下や口角はマスクと暖房でゆるみやすい。
目尻は涙目や蒸気でにじみ、眉尻は前髪や帽子で薄くなりやすい。
さらにリップは皮むけやマスク移りで、口元全体を重く見せることがある。
女子のメイク直しと違って、僕らは外出先で落ち着いて顔全体を直せるとは限らない。
だから、最初から完璧に固めるより、崩れた場所だけ小さく戻せるように作っておく。
鼻下、口角、小鼻、目尻、眉尻、唇の中央。
冬に崩れやすい場所を絞っておくと、外でも直す動きが少なくなる。
ベースを厚くすること自体は悪くない。 青ヒゲや毛穴を隠すには、必要な厚みもある。
その厚みが乾いて粉っぽくなったり、マスクの湿気で線になったり、マフラーやウィッグで削れたりすると、顔全体が重く見えやすい。
冬の女装メイクは、乾く場所、湿る場所、こすれる場所を最初から想定しておく。
全部を守ろうとするより、崩れやすい場所だけを小さく直せる状態にする。
そのほうが、外出中でも顔全体を大きく作り直さずに済む。