
リップが安定しない。
浮く、落ちる、濃くなる。
失敗の原因は、一度で完成させようとすると調整する余地がなくなる。
色も輪郭も、その場で決まってしまうからだ。
僕は、ティントをベースにしてから、リップスティックを重ねている。
この順番にするだけで、リップは驚くほど扱いやすくなる。
ということで、ティントとリップを重ねる理由と、その考え方を整理する。
リップが安定しないと感じる理由
リップがうまくいかないとき、多くの人は塗り方に悩んでしまう。
リップは、他のメイクと比べて「一度で完成させる」ことが多い。
ここが分かりにくさの正体だ。
直塗りは、完成が早すぎる
リップスティックをそのまま塗ると、色と輪郭と質感が一度に決まる。
調整する前に完成してしまう。
少し濃い、少し強いと感じても、そこから引き算する余地が少ない。
結果として「失敗した」「扱いにくい」という印象だけが残りやすくなる。
時間が経ったときの変化を想像しにくい
塗った直後よりも、その後の変化で困ることも多い。
飲食をしたり、長く外にいたりすると、どこから色が落ちるかが予測しづらい。
輪郭だけが残ったり、中央だけが薄くなったりすると、直そうにも、どこをどう触ればいいのか分からなくなる。
一発勝負になっていることが問題
ここまでの話をまとめると、リップが不安定に感じる理由は、失敗しやすいからではない。
最初から一発で仕上げようとする作り方になっている。
これが、リップを難しく感じさせている一番の原因だ。
ティント+リップスティックで何が変わるか
ティントを土台にしてからリップスティックを重ねると、見た目以上に「扱いやすさ」が変わる。
仕上がりが派手になるわけではないが、リップに対する不安はかなり減る。
色がブレにくくなる
最初にティントで色の芯を作っておくと、上にのせるリップの影響を受けにくくなる。
濃くなりすぎたり、日によって印象が変わりすぎたりしにくい。
毎回同じ色を目指すというより、同じ方向に寄せやすくなる。
落ち方が急にならない
飲み物を飲んだり、食事をしたりすると、リップが落ちるのは避けられない。
ただ、ティントをベースにしていると、一気に全部消えることは少ない。
色が少しずつ薄くなり、形も崩れにくい。
このやり方が合う人、合わない人
ティントとリップを重ねる方法は、誰にとっても必須というわけではない。
ただ、合う人にとっては、リップのストレスをかなり減らしてくれる。
外にいる時間が長い日が多い人
飲食をする機会があったり、長時間外にいることが多いなら、このやり方は向いている。
色が急に消えにくく、形も崩れにくいので、細かく直す必要がなくなる。
素敵な時間を過ごす時
何度も口元を使う場面が続く時(意味深)でも、リップメイクが落ちる。
口を大きく開けるし、摩擦もあるし、唾液などでメイク崩れるのは必至だ。
しかも、そういう時って相手に顔を見られていることも多い。
そんなときに、リップメイクが瞬時に崩れないのは助かる。
リップで失敗したくない人
濃くなった、浮いた、やり直したい。
こうした失敗を避けたいなら、土台を作る重ね方は相性がいい。
一発勝負にならないだけで、気持ちはかなり楽になる。
直しに時間をかけたくない人
鏡をじっくり見られない場面でも、上から軽く足すだけで戻せる。
細かく整えなくていいのは、外出時には大きなメリットだ。
合わない場合もある
リップを一度塗ったら、ほとんど触らない人や、色持ちをあまり気にしない人には無理に使う必要はない。
このやり方は、リップを楽にするための選択肢のひとつだ。
まとめ
リップは、一度で決めるものではない。
ティントで土台を作り、その上にリップを重ねるだけで、色も落ち方もなだらかになる。
失敗も小さくして、直せる余地を残すことができる。。
「絶対このほうがいい」ってわけではないので、やるかどうかは判断してほしいが、こういう方法ががあると知っているだけで、リップの工夫の仕方の幅が広がる。