
リップは、何色を選ぶかだけではなく、どこにどう乗せるかも大事だ。
同じ色でも、唇全体にしっかり塗るのか、真ん中だけに置くのかで、口元の見え方は別物になる。
僕らの唇は、口のふちや厚みが見えやすい。
なので、丁寧に全部塗ると口元が主張しすぎる。
自然に見せたいなら、丁寧に全部塗ることが正解ではない。
全面に塗ったときの見え方、真ん中だけに置いたときの違い、ティントを土台にしたときの安定しやすさをここでまとめる。
- 自然に見せたいなら、最初は真ん中に少しだけ置く
- 外側まできっちり塗ると、口のふちが目立ちやすい
- ツヤや色は、少しずつ足したほうが崩れにくい
リップは、塗る範囲で見え方が変わる
同じリップでも、唇全体に塗るのか、真ん中だけに置くのかで口元の印象はかなり変わる。
どこに置くと『どう見えるのか』が分かると、塗り方が掴みやすくなる。
全体に塗ると、口元がはっきりしやすい
唇全体にきっちり塗ると、整って見えやすいが、口の形や輪郭がハッキリしすぎてしまう。
女子の口元なら、それがきれいに見えることもあるのだが、男の口は厚みが残りやすかったりするので、口元だけ完成しすぎたみたいになる。

ちょっと極端だが、左は全体に、右は真ん中だけに塗った例。塗る範囲で口元の見え方が変わる
色が悪いわけではないのに口元だけ気になるときは、塗る範囲が広すぎないか確認したい。
真ん中だけに塗ると、血色だけ足せる
自然に見せたいなら、最初は真ん中だけに少し塗るやり方もアリだ。
唇の中央に色を乗せて、そこから軽く広げるくらいにすると『塗りました!』という感じが出にくい。
逆に、輪郭まできっちり広げると、口のふちや口の形が見えやすくなる。
特に赤やマット寄りでは、この差がかなり出る。
特に慣れないうちは、このくらいの塗り方から慣れていくのが自然でまとまりやすい。
最初は少なめに乗せる
リップは、一回で決めようとするより、少しずつ合わせたほうがうまくいきやすい。
最初からきれいに完璧に仕上げようとすると強くなりすぎる。
特に男の口は、塗る範囲が少し広いだけでも違和感がでやすい。
だから最初は、足りるかどうかより、強くなりすぎないことを意識しすぎるぐらいでいい。
少し乗せて引いて見る⇛足りなければ少し足す
このほうが、結果的には自然な感じに塗れる。
近くで見ると物足りなく感じることがあっても、顔全体で見るとちょうどいいことが多い。
ティントを土台にすると、かなり安定しやすい
先に言っておくが、ティントを土台にするやり方は、メイクの正解という訳ではない。
でも僕にとっては、欠かせない結構重要なポイントだ。
ティントは血色を残す土台になる
ティントを主役ではなく、下に薄く残して血色として使う。
リップスティックを塗る前に、中心に仕込んでおくと口元の真ん中に色の芯ができる。
これがあると、その上にリップを少し重ねるだけでいい感じになる。
その上にリップを重ねると、軽く仕上げやすい
ティントで土台を作って、その上にリップで質感や色味を足すと、口元を作り込みすぎにくい。
最初から一本で作るより、不自然に完成しすぎた感じも出にくくなる。
しかも、土台に血色があると、上に重ねる量は少なくていい。
濃くなりすぎたときも戻しやすいので、失敗しにくい。
ティントの土台があると、全部落ちた感じになりにくい
ティントで先に血色を入れておくと、上に重ねたリップが少し取れても、素の唇に戻らない。
一本で全部を作るのと違い、リップの表面が落ちても、素の唇に戻りきりにくい。
飲食をするときや、長時間こまめに直せないときなどに重宝する。
そして、僕がこの方法を欠かさない最大の理由がベッドだ。
キスしたり、舐めたり、咥えたり。
こういうことをしていると、確実にリップは落ちる。
ティントは落ちないので、不安が消える。
濃くなったら、まず薄くする
リップは、塗った直後だと良く見えやすい。
でも少し引いて顔全体で見ると、思ったより濃いことがある。そういうときは、上から整え直すより、まず少し引いたほうが戻しやすい。
リップは、他のメイクより最初からやり直しやすい。
でも、やり直す前に濃くなった部分を少しだけ引いてから修正できるのならその方が得だ。
ティッシュで軽く押さえる
しまった!と思っても、リップは落ちやすいのでティッシュで軽く押さえるだけで、なんとかなることが多い。
特にツヤが強いときは、これだけで落ち着く。
何かを足す前に、一回押さえるだけで、口元だけ仕上がりすぎた感じが減る。
指でふちを少しなじませる
口のふちがはっきり見えすぎるときは、指で境目を少しなじませるとやわらぐ。
全部を消すのではなく、輪郭を少しぼかすくらいでいい。
リップメイクに限らないが、派手にやり直す前に、指でボカすだけで解決することも多い。
上からすぐ足さない
濃くなったときは、つい上から整えたくなる。
その前に少し引いたほうが調整しやすい。
濃いところにまた重ねると、戻したつもりでさらに重くなりがちだ。
質感によって乗せ方が違う
塗り方の基本は同じでも、質感によって気をつける部分が違う。
少し意識すると、同じリップでも合わせやすくなる。
ツヤは広く塗りすぎない
ツヤは光を拾うので、広く乗せると口元に視線が集まりすぎる。
なので真ん中を中心に少なめに乗せたほうがいい感じになる。

左はツヤが広く入り、右は範囲を少し絞った例。ツヤを広げすぎないほうが口元が自然にみえる
特にアイメイクやチークが上手く盛れていない状態で、唇だけしっかり仕上がってしまうと、全体的に口元が目立ちすぎる。
全体のメイクが盛れていないなら、うるうるにするより、少し光るくらいで止めたほうが自然だ。
マットは輪郭を作りすぎない
マット寄りのリップは、光を反射しないので口の形が見えやすい。
だから、輪郭まできっちり塗ると、口のふちが目立つ。
なので、輪郭まできっちり塗り切るのではなく、口のふちはぼかしたほうがいい。

左は輪郭まできっちり、右は口のふちをぼかした。マットは塗り方しだいで口元の強さが変わる
シアーは軽く塗ってもまとまる
シアーは、色が透ける質感だ。
べたっと色をのせるというより、もとの唇の色を少し残したまま重なるので、塗りすぎた感が出ない。
なので、多少ムラになっても目立ちにくい。
真ん中に少し乗せて、外側は軽くなじませるくらいでも形になりやすいので、リップメイクに慣れないうちでも使いやすい。
唇の特徴で、置く場所も少し変わる
同じ塗り方でも、もとの唇で合いやすい形は少し変わる。
厚みがあるのか、薄いのか、縦ジワがあるのかで、色を置く場所や力の入れ方も変わってくる。
唇が厚いなら、真ん中を狭めに塗る
厚みがある唇は、全体に塗ると口元が目立ちやすい。
だから、真ん中を少し狭めにして、外側まで全部埋めない。
ツヤも広く乗せすぎないほうがいい。
真ん中だけに少し色を入れるくらいのほうが、厚みが重く見えにくい。
唇が薄いなら、血色を弱めすぎない
薄い唇は、色を抑えすぎると口元まで弱くなる。
自然っぽくしすぎると、リップメイクをしていないように見えたりする。
真ん中にしっかり色を着けて血色をしっかり出したい。
厚い唇みたいに範囲を狭めるのではなく、薄い唇は色まで薄くしすぎないことを意識したい。
全体にはうすく乗せて、真ん中だけ少し色を強くするのが自然だ。
縦ジワがあるなら、こすらず乗せる
縦ジワがあると、強く塗り込むと表面が荒れやすい。
だから、押し込むというより、置いてなじませるときれいに見えやすい。
縦ジワが気になるなら、ツヤやシアー寄りのほうが合いやすい。
質感だけでなく、塗る力も少し軽くしたい。
最初の一本で試すなら、こう塗る
最後に、初めてリップを使うときのコツというか塗り方を紹介しておく。
この通りでなくてもいいが、最初はこういうやり方を土台にすると試しやすい。
シアー寄りを真ん中から少しずつ
最初に試しやすいのは、シアー寄りのリップだ。
真ん中に少しだけ乗せて、そこから軽く広げる。

真ん中に乗せて軽く広げた例。塗り込みすぎなくても口元はかなり変わる
最初から全体を埋めない、外側まできっちり作らない。
こうすると、濃くなりすぎにくいし、口のふちも目立ちにくい。
鏡は少し引いて見る
近くで見ると、どうしても足したくなる。
でもメイクは、顔全体の雰囲気だ。もちろんリップメイクもだ。
少し引いて見たときに、血色があるか、唇だけ目立っていないかを見る。
ここをチェックするだけで、塗りすぎたり、薄すぎることが減る。
うまくできたときの塗った範囲を覚えておく
同じリップを同じように塗ったつもりでも、上手くいくときと何かが違うって思うときがある。
その差は、濃さよりも塗った範囲が影響していることが多い。
なので、どこにどういう風に塗ったか、
真ん中だけだったのか
外側まで広げすぎなかったのか
ツヤを少なめにしたのか
上手く塗れたときは、方法を覚えておくと次につながる。
まとめ
リップは、何を使うかだけでなく、どこにどう乗せるかでかなり変わる。
全面に塗ると口元ははっきりしやすいし、真ん中だけに置くと血色だけを残しやすい。
輪郭を作りすぎると口のふちが目立ちやすいし、少し曖昧にするとやわらかく見えやすい。
最初は、シアーのリップを真ん中に塗って、そこから軽く広げる。
ティントを土台にするとさらに安定しやすいし、強くなったときは足すより先に少し引いたほうが戻しやすい。
👉 リップの選び方から整理したいときは、こっち。
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